課題と問題の違い??
皆さん、こんにちは‼︎
今週は大寒波到来……まぁ〜寒かったですね。
来週におきましても、今週ほどではないにせよ、大阪の予報は軒並み10度以下だそうです。
まだまだ、寒い日が続きそうです……。
私も先週から1週間あまり体調を崩していましたが、皆さんは風邪やインフルエンザなどお召にならないよう、体調には呉々もご用心ください。
さて……話しは変わりますが、今年は戊戌、変わり目…思い切ったチャレンジをしなければならない年……こんな話しを年初にしました。
そういった事を念頭におきながら仕事に向き合うと、課題が山積している事に気づきます。
課題??
ところで…………………皆さん「課題」と「問題」の違いをご存知でしょうか?
意外と分からずに課題と問題が頭の中でゴチャゴチャになっておられる方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
そんな事を踏まえ、今日は「課題」と「問題」の違いについてお話しをしたいと思います。
例えば、仕事で上司から「それは問題であって課題ではない」と指摘を受けた経験のある人はおられるのではないでしょうか?
実は「課題」も「問題」も辞書を引いてみると、その意味合いについては然程、大きな違いはありません。
しかし……ビジネスシーンにおいてはこの2つの違いを明確に使い分けています。
この使い分け自体が、現場で重要な役割を鍵を握っており、特に管理職ではこの使い分けが出来ないと、部下をまとめて推進する事は無理である……とさえ言われています。
では、ビジネスシーンにおける「課題」と「問題」とは、一体どのような違いがあるのでしょうか?
………ビジネスシーンにおける「課題」と「問題」の定義は以下の通りです。
「課題」……組織目標(数値やあるべき姿)の達成をする為にこれから為すべき事。前に向いた…未来に向けたポジティブシンキング。
「問題」……クレームなど現在発生している状況を示す。組織にネガティブな影響を与えるもの。
全然違いますよね…………
一方は未来思考でポジティブなもの……一方は現状におけるネガティブなもの……です。
「問題」は発生している状況、「課題」は自ら発見するもの…………こう言う事です。
従って、冒頭……「今年は変り目…チャレンジをする年………これを念頭において考えると、自ら発見する課題は山のようにある」………と記述した訳です。
例えば、「不良品の発生」「納期遅れ」「出荷遅れ」「その他クレーム」など…………これらは、現在『起こってしまった事』『起こっている事』ですので【問題】な訳です。
会社にとってネガティブな現象ですので、勿論、速やかに対処をしなければなりません。
しかしその対処だけは、あくまでも応急処置……起こった事への処理……問題解決にしか過ぎないのです。
「課題」と「問題」を一緒に考えている人は、この応急処置をもって解決した……と思いがちです。
従って、暫くすると、また何度も何度も同じ問題が発生し、一向に前へと進まない………成長がないのです。
上記のような「問題」が発生した時は、それを「課題」だとポジティブに受け止め、『どのようにすれば二度とそのような問題を発生させずに済むのか?』を検討し、組織(チーム)としてマニュアル作成や仕組みなどを構築し、共有し、二度と問題として発生しないようにする……いわゆる是正処置をして初めて「課題解決」となるのです。
このような考えで解決すると、同じような事案は発生する事は無く、組織として底上げが出来き、自身も成長します。
営業にしても同様です。
「売上が足らない」「利益が足らない」……これは現状起こっているネガティブな問題です。
従って、問題解決として、まずは速やかに受注を拾い集め売上・利益を作らなくてはなりません。
しかし、「課題」として捉えると『二度とそのような状況を作らない事』です。
となれば、売上・利益を上げ続ける為の仕組みを組織として作る事が課題解決となります。
売上・利益を上げ続ける為には、常に新しいお客様を創造する……既存顧客に新しい商品を導入するしかありません。
では、その為には組織として『どのような行動・活動を続けなければならないのか?』を考え実行するのみです。
いわゆるPDCAを当たり前のように出来る……もはや営業組織のルーティンになっている……こんな土壌が出来れば間違いなく「課題解決」が出来た事になり、切羽詰まった形での「売上・利益のショート」は改善されるはずです。
この「課題解決」をおろそかにすると、いつまで経っても、場当たり的な「問題解決」に奔走する事になり、チームとは名ばかりで、個々に属人化してしまい、烏合の集となるのは必然で、部下の成長や組織の成長はありません。
従って、管理職という立場は、数字責任もある為、時と場合により短期的に「問題解決」もしなくてはなりませんが、ベースには常に中長期的な視点から、チームとしての「課題解決」にも重点を置き、長短合わせて組織を進めなくてはならないのです。
まずは「課題解決活動」を………そして偶に発生する「問題解決」…このような状態が組織としては『あるべき姿』なのです。
社長という立場は当たり前に、この2つを進めなければなりません。
もし社長が足元に発生した問題解決ばかりに気を取られていたのでは、恐らく、その会社の将来は危ういものになるでしょう。
社長とは近い将来に「もしかすると問題になるかもしれない」事案を、いち早く発見・抽出して、方向性を導き出さなければなりません。
それを実行部隊が課題として捉え、社長と連動しながら期限までに課題解決を図る………
期限を設けるのは、事案がまだ「課題」のうちに解決出来なければ、期限切れで「問題」となってしまい、ネガティブな事案となってしまうからです。
このような切り口で見ると、全社組織は、元来「課題解決」と「問題解決」の連続……この両軸から成り立っている事が分かります。
現状起こっている「問題解決」だけをしているだけでは駄目な事も分かるはずです。
上記のように「課題」と「問題」の違いは、ビジネスシーンにおいては明確です。
特に管理職の方々は、この2つの違いをしっかりと認識し、上手く使い分け、組織の成長に繋げて欲しいものです。