3年目の仕事術
皆さん、こんにちは‼
今週は寒かったですね。
本社工場のある奈良県香芝市では久しぶりに雪が積もりました。
まだ2月も半ばですので、当たり前といえば当たり前なんですが‥‥‥‥‥
寒い時は身をかがめて、ジッと我慢‥‥‥
人生や仕事においても、良い時もあれば、悪い時もあります。
悪い時は焦らず、ジッと我慢‥‥‥‥
かの松下幸之助さんもそう仰っています。
やがて春は必ずやって来るものです‥‥‥‥
季節もあと1ケ月あまりで暖かくなって来ますね。
春が待ち遠しい‥‥そんな今日この頃です。
さて、話は変わりますが、春と言えば新たな旅立ちの季節でもあります。
今から35年前、大学を卒業し商社に入社した時が思い出されます。
入社当初は不安と期待、社会人1年目という事もあり身の引き締まる感じでした。
それから数年経つと、良いにつけ、悪いにつけ慣れが出て来るものです。
先般、「入社3年目の仕事術」という小冊子を読んでいました。
仕事人生35年を迎える私にとりましても、参考になる事や案外忘れていた事など再発見出来ました。
今日はそれをご紹介させて頂きます。
自身の気づきや見直しがあるかもしれません‥‥‥‥。
「入社3年目の仕事術」は4章から成り立っています。
第1章‥‥‥「考え方」を学ぶ
第2章‥‥‥「技術」を磨く
第3章‥‥‥「行動」に移す
第4章‥‥‥「成功体験」を深める
今この歳になって思う事は、3年目であっても、35年目であっても、基本的な仕事術の構成は、この4つに変わりないという事です。
その変わりのない仕事術において、年数を重ねると、考え方に深みが増したり、スキルが高くなって行ったり、培った人脈やネットワークによる行動範囲に広がりが出来たり、精度が増したり、そしてその結果、成果が増大して行く‥‥‥‥これだけの事です。
従って、基本的な仕事術を身に付けていれば、年数を重ねる毎に成果は増すものです‥‥‥‥もし、成果が上がらないという事であれば、基本的な仕事術が身に付いていない‥‥‥‥という事になりますので、ご紹介します仕事術を是非参考になさってください。
やはり、まず会社の一員として‥‥仕事をするプロとして、正しい考え方が出来ていないと仕事の成果には結びつきにくいものです。
「入社3年目の仕事術」で取り上げられているのは2つです。
① 「正しい言動」をしなければならないという考えを持ちましょう。
正しい言動とは、このように考えれば取るべき言動の基準が分かると思います。
「部下に教えられる言動」‥‥‥こういう事です。
部下の方がおられなくても、部下が出来た場合を想定して言動されれば良いでしょう。
例えば、こう言う事です。
自身が片付けなどをしない場合や「自分1人位は、邪魔臭いし、まぁ〜いいか」というような考え方をしている場合、部下に「ちゃんと片付けなさい」と言えるでしょうか?
または、会社の一員として、片付け無い事を良しとしてしまうのでしょうか?
これは些細な例ですが、万事同じ事が言えます。
成果の場合も同様ですね。
自ら成果を上げるから部下の方に教えられる‥‥‥自ら成果を上げなければ部下には教えられない‥‥‥‥成果を上げない事を良しとしてしまう‥‥‥‥こんな事に繋がってしまいます。
これでは会社の体を成しません。
まずは会社の一員としての言動‥‥部下に教えられる言動を心掛けましょう。
ホテルなどでは、接客やコミュニティーの基本として、挨拶の仕方(語先後礼‥相手の目を見て微笑み、その人に聞こえるように発声をし、最後に丁寧なお辞儀をする)や言葉遣いを教えると言います。
ホテルを想像してみてください!
1人でも気分の悪い言動をされるホテルマンの方がおられたら、そのホテル全体の評価に繋がりますよね。
1人1人の言動、立ち居振る舞いが出来ているか?否か?これがその会社が一流であるか?どうか?の見分けるポイントの一つにもなります。
まずは、社会人として、会社の一員として、「部下に教えられる言動を自身はしているのだろうか?」‥‥これを念頭に置いて1人1人が言動しなければならない‥‥‥‥‥この考え方を自身でしっかりと持つ事が重要です。
② 業務には「作業」と「仕事」の2つがあるという事を認識しておきましょう。
これは会社の一員として最も重要な考え方です。
人は育てるのではなく、育つもの‥‥‥‥‥人が育つとは当たり前の基準が上がる事‥‥‥‥‥‥これは長年、育成に苦労をしてきた中で、最終的に導き出した基本的価値観です。
私達も子どもの頃、自身の考え方も去る事ながら、両親や周囲の環境の支援や影響によって育ってきました。
それと同様に人も、経営層や上司・先輩など周囲の適切な支援や影響があって初めて人は育ち始めるものだと思います。
但し、幾ら支援や環境が整っていても自身が正しい考え方を持っていなければ、やはり人は育ちません。
その基本的な考え方になるのが、上述の「人に教えられる言動」と「作業と仕事の違い」であると「入社3年目の仕事術」では言われています。
では、作業と仕事の違いについて‥‥‥‥。
新たに業務(作業と仕事)を覚える際、考え方や全体像を学ぶだけでは「行動」に移す事は出来ません。
考え方や全体像のゴールを実現する為には、それを行う「技術」が必要です。
技術は「手順×技能」に分解されます。
従って、営業活動であれ、モノづくり活動であれ、営業サポートであれ、まずは全体像を表し、その次にそれを行う「手順」が必要になる訳です。
言わば、プラモデルの組み立て図と一緒ですね。
プラモデルの完成形が一目で分かり、それに至る細かな手順が示されている‥‥‥‥‥こんな感じです。
どのような世界でも一流と呼ばれる人の業務(作業と仕事)には全くムダがありません。
それはあるべき全体像を描き、正しい手順を確立しているからです。
作業とは、その手順通りに進めて行けばゴールにたどり着く業務の事です。
一方で仕事とは、手順通りに進めて行くだけではゴールにたどり着かない業務の事です。
そこには、目標があったり、課題や問題があったりします。
従ってそれらを解決する為に「どのようにして行うのか?」‥‥‥これをチームで、個人で考えて取り組む‥‥‥‥‥これが仕事です。
例えば、マクドナルドを思い描いてください。
店頭に立って作業をされる方は、ある一定の手順(マニュアル)に従って行動をされています。
全てがパートの方々です。
その手順通りに行えば、ある一定のスピードで、ある一定の品質を満たした商品が提供出来る訳です。
従って、手順を学んだパートの方々でもOKとなり、私達は安くて美味しいハンバーガーを頂けます。
正社員が作業をしていたとしたら、マクドナルドは潰れるか、商品単価をもっと高くしなければなりません。
では正社員の方々は、何をしているのでしょう?
作業に何か問題はないか?
どのようにすればもっと早く効率良く商品を提供出来るのか?
どのようにすればもっと売上げが上がるのか?
‥‥‥などを実際の店舗運営の中で、注意深く観察をし、日々考えているはずです。
これらを解決する業務、これが本来正社員の行うべき仕事なのです。
こういう考えの下、若い時から仕事をしていますと、年数を重ねる毎に成果は増して行き、自身の成長「育つ」に繋がるという事になります。
この作業と仕事の違い‥‥‥‥‥自身の考え方としてしっかりと区別をしておく‥‥‥‥‥自身は仕事をしなければならないという自覚と認識が必要です。
この考えを持っているか?いないか?が、育つか?育たないか?の大きな分かれ目となります。
仕事をする‥‥といっても、これもまた、直ぐに行動に結びつくものではありません。
次週はそのあたりを掘り下げてご紹介させて頂ければと思います。