ゴールを目指す力

皆さん、こんにちは‼

いよいよ8月に入り、夏真っ盛りという感じになってきました。

暑い日が続きますが、皆様、ご自愛の程を‥‥‥‥‥。

さて、話は変わりますが、先週、全国の注目を集めた東京都知事選が行なわれました。

結果はご存知の通り、小池百合子さんの圧勝でした。

正直、ここまでの差がつくとは思っていませんでしたが、その認知度、政治経験、行政に対する博識、「待機児童問題」に対する女性目線としての期待感、「金と政治」に対する女性ならではのクリーンさ、全体像を俯瞰する目線、または、消去法?‥‥‥‥そして‥‥‥有権者参加型の選挙活動‥‥‥‥‥‥こんな事が有権者に届き圧勝したのではないか?と思います。

与党推薦の増田さんは、全体像を見る目も、課題着眼点も、行政経験からくる処方箋も納得のいくものが多かったように思いましたが、やはり、その認知度の低さと既存政党との強い結びつき、そして、実務型ではあるものの、高い志や目標といったダイナミックさの欠如‥‥という観点から、票が伸びなかったように思います。

鳥越さんに至っては、準備不足は否めないものの、全体像を見る目、課題着眼点が都民の優先順位から掛け離れていて、的はずれだったように思いますし、ビジョンやスローガンに対する具体的な処方箋がなく‥‥‥また、演説回数も少なかった事から、健康面も含めリーダーとしての実力不足を露呈した格好になってしまったのではないか?と考えています。

いずれにせよ、「金と政治」「待機児童」「介護」「防災」「オリンピック」などなど、課題は山積ですが、小池百合子新都知事には、日本の首都東京のリーダーとして、高い志の下、目標を達成すべく、是非、頑張って頂きたいと思います。

目標達成と言いますと、先日ある雑誌に以下の様な記事が載っていました。

「スポーツから学ぶ目標達成術〜ゴールを目指す力」というものです。

結論から言いますと、目標と戦略はシンプルに‥‥‥‥そしてそれを選手、自らに考えさせなければならない‥‥‥こういう事でした。

確かに、スポーツは複雑ではなく、目指すべき目標はハッキリとしていますね。

現代は政治の世界も、ビジネスの世界も変化が激しい時代です。

いわば、そのトップの舵取りが、より複雑で困難な時代‥‥‥とも言えます。

だからこそ、スポーツ様に単純明快な目標設定と戦略が「伝える」「チームを1つにまとめる」という観点からして重要であると言われています。

今の時代、強い競争力を誇る企業ほど、シンプルな目標設定をしているとの事でした。

これは私も大いに共感出来る所です。

現代のトップは、高度経済成長やバブルの様な時代とは比較にならないほど、考慮するべき変数が圧倒的に多く複雑です。

また‥‥‥順風満帆ならまだしも、少し雲行きがおかしくなると、その変数は増幅され、複雑さがより増す事になってしまいます。

そんな中、トップは常にアンテナを張り巡らせ、情報を収集し、感性を研ぎ澄ませて先を見、いち早く課題を見つけ、企業としての進む方向やあるべき姿を、日夜考えているので、様々な変数に対しても消化するスピードが断然早く、スタッフ達とは自ずと違うものだと思います。

この複雑怪奇な変数に対して、それぞれ目標設定をしてしまうと、恐らく、スタッフ達は消化出来ず、理解に時間がかかり、考えも行動も分散してしまい、その結果、何一つ目標が達成されない‥‥‥という事になるのだろうと思います。

ただ、金融機関の営業目標は、何項目も多岐に渡り、その優先順位はあるものの、各営業マンは全ての目標項目を熟知し、自ら描いた戦略の下、行動されています。

これが出来るのであれば、それはそれで素晴らしく、成長スピードも上がる訳ですが、中小企業の場合は、私の経験からも、やはり消化不良になってしまうケースが多いのだろうと思います。

従って目標と戦略は出来るだけシンプルに‥‥‥‥複雑怪奇な時代だからこそ、そうあるべきだと常に考えています。

何を目標に、そしてその目標を達成する為の戦略は何にすべきか?‥‥‥‥‥‥会社のあるべき姿から鑑み、どの目標、どの戦略にするのがベストなのか?が、様々な方針を打ち出す中で、私が最も頭を悩ましている点です。

因みに私達の会社では「next  50 years」という5ケ年計画を実施しています。

次の50年は、今からの5年間が全て‥‥‥こんな覚悟で取り組んでいる5ケ年計画です。

その目標設定と戦略は至ってシンプルなものです。

5年後目標は「売上30億 粗利益10億」

戦略は 「コア顧客10社の創造」「新商品開発60点」

これだけです。

戦略が達成されれば、自ずと目標は達成されるだろうという図式です。

目標をシンプルにするのは、第一に全社員への刷り込みが早いからです。

こんなデータがあります。

「目標について話す頻度が高い人ほど、目標達成の為の行動をしている」‥‥‥というものです。

①週に1回目標について話す人が、それを達成する為の行動をしている‥‥92%

②半月に1回の場合‥‥85%

③月に1回の場合‥‥80%

④2〜3月に1回の場合‥‥64%

⑤半年に1回の場合‥‥49%

⑥年に1回の場合‥‥29%

⑦話題にしていない場合‥‥14%

こんなデータです。

上記データから、目標について自ら頻繁に話す様にならないと、目標達成の為の行動がなされない‥‥‥‥‥という事が言えます。

当たり前ですが、何も活動しなくて、目標は達成されるはずはなく、目標を達成するには、その為の的の得た活動を最低限行なわなければなりませんよね。

因みに、上記のデータは目標を覚えているというのが大前提のデータです。

目標を覚えていない‥‥‥‥または、漠然と覚えている‥‥‥この様な人もおられるかもしれませんが、その様な人が目標達成をする為の行動をしている比率は3%弱だそうです。

従って、これでは業務的な行動に終始し、ほぼ100%目標は達成されません。

何はともあれ、まずは目標を覚えている→そして自ら目標について頻繁に話をする‥‥‥これが重要だと分かります。

よって、会社側としては、目標をシンプルにして、誰でも覚えているものにする努力をしなければなりません。

そして次は自身に考えさせる‥‥‥これがポイントです。

「全社の目標はこれだから、それに対して自分としてどれ位を目標にするの?」

「その為には戦略に基づいてどの様な行動をするの?」

「本当にその行動で目標を達成出来るの?」

「こんな場合は目標達成出来るの?」

などなど、まずは全社目標から、自らの目標を自らコミットしてもらう‥‥‥‥これが大事だと思います。

自ら立てた目標‥‥‥であれば覚えていない事はないのだろうと考えます。

そして自ら、その目標に対して、戦略行動の道筋を考えさせる‥‥‥‥‥。

そしてそのフォローをしてあげる‥‥‥‥。

自らが高い目標を掲げ、自らが考え行動をする‥‥‥‥そして自らが、いわゆるPDCAを回せる優秀な人物であれば、ホウレンソウだけで充分な訳ですが、会社には若手も含め、PDCAを自ら回せない人達も多くおられる事実がある事と思います。

その様な人達の為にも、責任者、管理職、社長は、忍耐のいる事ですが、上述のフォローをしながら、自らが目標に向かった行動をとれる様に導いてやらねばならないと考えています。

「ゴールを目指す力」‥‥‥‥‥‥目標をシンプルにして全員のベクトルを合わせる→目標や目標達成の為の戦略・道筋を自ら考えさせる‥‥‥‥‥‥そして日々フォローを惜しまない‥‥‥‥複雑怪奇な時代だからこそシンプルに‥‥これが重要です。

皆さん!自らの目標を‥‥そして、どうすればその目標が達成されるのか?を大いに語らいましょう‼‼‼