主体的?自主的?

皆さん、こんにちは!!

しかし、暑い日が続きますね。

皆さまにおかれましては、如何お過ごしでしょうか?

今日から8月!!

夏真っ盛りと云う時期になりました。

しっかりと水分と睡眠を取り、体調管理に努め、お身体をご自愛下さいませ。

さて、こう暑いとなかなか集中力が続かず、動きが鈍りますよね。

こう云う時こそ、先頭に立つ人達は「主体的」に「自主的」にみんなを引っ張って行かなくてはなりませんね。

「主体的」?

「自主的」?

よく似た言葉ですが、皆さん、この意味の違いを答えられるでしょうか?

かく云う私も、明確に答えられませんでしたので調べてみました。

調べてみると同じ様な言葉と思われがちですが、この2つの言葉には大きな違いがありました。

そして、この2つの違いを理解した上で、自身の仕事、又は部下や後輩を教育や指導をすると、その効果は目に見えて変わってくるとの事でした。

その答えは次の通りです。

「主体的」とは、様々な状況下においても自分の意志や判断で行動するという事だそうです。

そして、主体的な人とは、「目的は何かを徹底して明確にし、それを満たす為に何をしなければならないかを自分で考え判断し、自らの責任で最も効果的な行動をする事が出来る人」と云う定義だそうです。

一方「自主的」とは、他人からの干渉や保護を受けず、独立して行う事だそうです。

そして、自主的な人とは「やるべき事は明確になっていて、その行動を人に言われる前に率先して自らやる人」と云う定義だそうです。

よって、「主体的」と「自主的」は同様の言葉ではなく、「主体的」は「自主的」の上位概念と考えればより理解が出来るのではないでしょうか。

1つ例を挙げて、解りやすく説明させて頂きます。

会社において、「朝、挨拶をしましょう」と云うルールが決定したとします。

「自主的」な人は、「やるべき事」が明確な訳ですから、誰かに挨拶をしなさいと言われる前に自ら率先して挨拶をします。

これが、自主的な人です。

一方「主体的」な人は、「挨拶をすると云うルールはわかった」しかし、何故?挨拶をしなさいと云うのだろう?その目的は何なんだろう? と、まず、目的を徹底的に明確にします。

そして、挨拶の目的が例えば「社内コミュニティをとる事」と考察すれば、その手段として「挨拶をする」「食事会を開く」「SNSでソフトコミュニティを図る」「リクレーションやイベントを開く」「分科会を設置する」「ワールドカフェを開く」などなど、その目的を満たす為の手段は挨拶に限らず、山ほどあります。

そしてその中から、最も効果的な手段を幾つかピックアップし、自らの責任の元、率先して行動をします。

これが、主体的な人です。

この概念は何事においても一緒です。

まず、何事においても「決まった事」「やるべき事」が明らかな場合、誰かに言われずとも自ら率先して行動をする、これが「自主的」な人で、周りに言われてから行動する様だと、もはや自主的とは呼べない訳です。

更に「主体的」な人は、1歩深く物事を捉え、「何故、それをしなければならないのか?」を考察し、その目的を明確にします。

そして、その達成手段を幾通りも考え、その中から最も効果的な手段を以て自らの責任で行動をするのです。

私自身も目から鱗の様にその2つの違いと概念を理解出来ました。

確かに、2つの違いと概念を理解し、仕事や教育・指導すると雲泥の差が生じると思いました。

皆さんは「自主的」な人?「主体的」な人?どちらでしょう?

はたまた、まだ、上記概念に照らし会わすと「自主的」「主体的」にもなっていない場合があるかもしれません。

「自主的」の対義語は「強制的」です。 誰に喧しく言われないと「決まった事」すら守れないと云う事になってしまいます。

「主体的」の対義語は「従属的」です。 ただ、何の考えも及ばず、つき従っているだけと云う事になってしまいます。

これらではもはや、ワーカーと云う域を出ません。

ましてや、正規社員がこの行動概念レベルで仕事をされていたのでは、由々しき問題で、余程その上位者に卓越した「主体的」な人が存在しない限り、その人の周りでは様々な支障を来す事になっている筈です。

この様に考えると、私達が仕事を遂行する上での行動概念は、「主体的」か「自主的」か、この2つしかないのが分かります。

また、「自主的」な人まででは、「決まった事ややるべき事」は自ら率先して遂行してくれますので、業務は安心して任せられそうですが、その改善や課題解決といった所までは考えが及ばないのが分かります。

しかし、「主体的」な人は、目的を明確にし、その手段を考えて責任を以て行動すると云う人なので、問題や課題が発生しても自らが策を講じて解決出来る訳です。

全ての人達が、「主体的」な人になる事は難しいかもしれませんが、「主体的」な人が増えれば増える程、建設的な意見が飛び交い、選択肢が増え、活気ある会社となり、より結果を出すスピードが上がる事でしょう。

一度、この違いと概念を理解した上で、自身はどうなのか考えてみて下さい。

そして、この2つの違いと概念を理解した上で、是非、明日からの仕事に向き合って行動してみて下さい。

きっと仕事が劇的に変わると思いますよ。