天神祭船渡御

皆さん、こんにちは!!

まぁ~暑いですね。

確か?今年は冷夏という予報だったと思うのですが…。

梅雨明け宣言があってから以降、急激な暑さです。

昨日も大阪では37℃という気温だった訳ですが、大阪だけではなく、あちらこちらでも猛暑日だった様です。

ニュースでも取り上げられています様に、熱中症や脱水症が心配されます。

水分を充分に補給し、寝る時にも少しクーラーをかけながら過ごされた方が良さそうです。

呉々もご注意下さいませ。

さて、昨日7月25日は日本三大祭の1つ、大阪天神祭でした。

浪速が誇る日本屈指の祭りです。

毎年、天神祭の日は暑いというのが通り相場ですが、ご多分に漏れず昨日もやはり暑い日となりました。

実は私は、縁あって天神祭の船渡御(ふなとぎょう)に参加させて頂きました。

実に貴重で有意義な体験と不思議な時間を過ごさせて頂きました。

大阪は水の都と云われる様に大川、堂島川、道頓堀川など幾本もの河川が浪速の地域を駆け巡っています。

従って、天神祭の行事の中でも、船を仕立てて奉迎する船渡御が最も重要な行事となっています。

天神祭の歴史は、大阪天満宮御鎮座 の翌々年、951年に社頭の浜から神鉾を流し、流れついた浜に斎場を設け、「みそぎ」を行ったそうです。

その折り、神領民や崇敬者が船を仕立てて奉迎したのが天神祭の始まりとされ、一千年を越える歴史があります。

それ以来、船の数も増え(現在は100雙)豊臣秀吉が大阪城を築いた頃には船渡御の形が整ったとされています。

その後、時代と共に幾多の変遷があり、存続の危機もあったそうです。

しかし、その都度、時代の人々が困難を打開し伝統を守り続け、今、私達に壮大で荘厳な祭りを届けているのです。

時間に追われ、時間軸の感覚が昔とは比べ物にならない位、早すぎる現代にあって、今回参加させて頂いた船渡御は悠久の昔より同じ様な時間軸をもって行われています。

この時間の流れを、その昔、豊臣秀吉をはじめ戦国大名達や武将達、また、幕末の獅子達も味わっていたのだろうと考えるとタイムマシンに乗っているかの様な不思議な時間でした。

ふと、今の立場に戻って鑑みた時、私達の会社においても同じ事だと思いました。

会社はgoing concern と云われる様に継続成長して行かなければなりません。

その道のりは、順風満帆で何の問題もなく、何十年、何百年も歩める事は100%ありません。

その時代その時代において、幾多の困難もあるでしょう。

それをその時代の人達が立ち向かい困難や課題を克服し続けて、はじめて天神祭の様に永く続く伝統的な祭りになるものではないでしょうか。

伝統は一朝一夕で出来るものではないのです。

今、全国高校野球選手権大会の予選が各地で行われています。

伝統校といわれる高校もやはり一朝一夕で伝統校になった訳ではありません。

どこかの時代で壁を突破し、そして、困難やくるしい時もそれを乗り越え、ある一定以上の結果を何十年にも渡り出し続けてはじめて伝統校と呼ばれるのです。

いずれも並大抵の事ではありません。

会社も同様に、本質的には企業文化を育んで行くべきものだと思います。

それがやがて伝統となります。

そして、歴史を築いて頂いた先輩達や何十年先の未だ見ぬ仲間達に思いを馳せる事になり、会社を通じて何十年、何百年もの時間が繋がるのです。