画竜点睛

皆さん、新年明けましておめでとうございます。

2012年辰年の幕開けです。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

年明け早々、恐縮ですが、今日は少し告知をさせて頂きたいと思います。

私達の会社では、年が明けた2012年辰年を機に、来る1月11日にWebサイトをリニューアルオープンします。

これは約6ヵ月前より時間をかけてプロジェクトとして進行していたものですが、昨年12月に一応の完成を見、約2週間の検証を経て、ついに1月11日にリニューアルオープンする運びとなったのです。

以前の弊社のWebサイトやその他Webサイトの多くは、「私達はこんな会社です」「私達はこんなことが出来ます」といった様に、ややもすると会社側からの一方通行になってしまっていたのではないか?と思います。

今回はご覧下さる方々の立場からの目線をより重要視し、そこからの情報設計、導線を構築することで、ご覧下さる方々の課題に対して、少しでもより分かりやすく、有意義な情報をご提供させて頂ける内容になったのではないか?と考えています。

また、私のブログに関しましても、タイトルを「飛耳長目録」(ひじちょうもくろく)と変更させて頂きました。

この飛耳長目という言葉は、中国春秋時代の法家の祖である管仲(かんちゅう)という方が、遠くのことをよく聞き知る耳と、遠くのことをよく見ることのできる目を持つ「耳を飛ばし、目を長くする」という意味から転じて「飛耳長目」といったことが語源の様です。

そのことから、見聞や知識の広さ、観察や洞察力が鋭いという意味に用いられる様になったそうです。

その有名なところでは、吉田松陰の「飛耳長目録」があります。

これは、松蔭が開いた萩の松下村塾において、幕末、情報の必要性から自らが、また、塾生達が全国を行脚し、その情報を書き記し「飛耳長目録」としたものです。

その門下生には、高杉晋作、久坂玄端、伊藤博文、山県有朋など明治維新に尽力し、近代日本に繋がる大きな役割を果たした人物を数多く輩出しています。

情報の重要性そしてその情報の本質を捉え、それをどのように判断し、政策を考え、行動するのか?

これこそが松蔭の教えであり、「飛耳長目録」はその為のテキストの様な役割をしていたのではないか?と私は考えています。

人は同じものを見ても、同じものを聞いても、人それぞれ受け取り方が異なり大きな差が生じてしまいます。

これは、その奥に潜んでいる本質が見ていないということだろうと思います。

今や、松蔭の時代とは異なり、あまたの情報が溢れています。

あとは、それをどのように感じ、どのように本質を読み取り、具体的な行動がとれるのか?ということだろうと思います。

新年を迎えるにあたり、今年の私の決意を四字熟語で著すと、今年は辰年ということもありますので、「画竜点睛」といったところです。

今の時代に応じた本質的な事業が、ようやく昨年あたりから展開出来るようになってきましたが、まだ完全に軌道にのったわけではありません。

今年は更に加速させ、最後に大切な部分に手を加えて仕上げる、そんな思いです。

2012年が皆様方にとりまして幸多き年になりますことを心よりお祈り申し上げます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。