孔子の教え~その1
皆さん、こんにちは!
今週も台風が日本列島を直撃してしまいました。
皆さんは大丈夫だったでしょうか?
今回の台風は首都圏においても、雨・風が酷く、一時ほとんどの電車が運行を中止して、多くの帰宅者に影響を及ぼしました。
私の家族も現在は東京におり心配しましたが、大きな影響はなかったみたいで一安心でした。
今回の台風は3・11の大震災と同様に大都会の危機管理に一石投じた様です。
話は変わりますが、今日東京にいます。 台風一過で少し肌寒く、空は雲一つない位の晴天で、正に秋晴れといった感じです。
スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋など秋という季節は、何をしても気持ちが穏やかな季節なのかもしれません。
私は、秋というと「祭りの秋」という感じです。
10月の本番に向けて、この9月から様々な準備が始まりますので、忙しい日々を毎年送っています。
これが終わると秋も終わりという感じなのです。
その合間を縫って、読書の秋ということで先週紹介しました論語に関する本を読んでいます。
早速ですが、今日はその中から一つ。
「仁者は難きを先にして獲るを後にす」 じんしゃはかたきをさきにしてうるをのちにす という言葉があります。
これは、仁の人は難しいことを先にやり、自分の利益を後回しにするという意味だそうです。
この「仁者」とはどういう人かというと、ブレがなく、懐が深く、落ち着いていて穏やかな人を指すそうです。
この心構えは、色々な場面で有効だと考えます。
ここで、皆さんに質問です。 今の時代、就職は非常に困難です。 あなたは面接官です。
面接にあたって、給料面、休日面、待遇面など、こと細かく質問をする学生がいます。 今の時代、生活や将来のこともあるし、当たり前かもしれません。
また一方で、細かい質問はせずに「報酬はいりません。勉強になるので是非仕事をさせて下さい」と、いう学生がいます。
さて、あなたは面接官として、どちらを採用するでしょう?
おそらく、多くの場合、後者を選ばれると思います。
また、新規開拓の営業をする際においても、「報酬はいりません。一度仕事をさせて下さい」と言えば、どうでしょう?
私も含めて人は、損得勘定を先にしてしまう傾向にあります。
その結果、最初の信頼関係を築くのに時間を要し、なかなか前に進まないといったことが多いと思うのです。
当然ながら、信頼関係が構築されれば、互いにしっかりとした交渉がなされます。
特にこの教えは、一番最初に信頼関係を構築することが最も重要だと説いているわけです。
ブレることなく、この教えを理解し、ありとあらゆる場面で活用して頂き、少しでも自分の道を切り開くきっかけにしていきましょう。