職場環境

皆さん、こんにちは。

今日から4月ですね。

新入学、新学年、新社会人それぞれが新しいステージに向かって旅立つ、希望に満ちた時期です。

私の娘も今日から新社会人として出社して行きました。

親としてはどのステージに進むにしても、その環境に馴染んでくれるか?が心配なところだと思います。

娘は幸いに職場環境が整っているところに就職できましたので、心配はしていませんが、このような厳しい時代に、縁あって就職させて頂いたのだから、早く仕事を覚え会社に恩返し出来る人材に成長して欲しいと願うだけです。

この職場環境を構築することは、一朝一夕で出来るものではありません。

中小企業の場合、アットホームな環境や「静」「待ち」の状態が多く、波風があまり立たない為、環境が良いように見えると勘違いしている側面があるようです。

しかし、これだけの職場環境では、残念ながら会社も人も成長しません。

現在またはこれからの時代において、職場環境のあるべき姿とは、アットホームな中にも、社長が言うところや会社としての方向性に則した「動」があり、互いが助け合い、切磋琢磨して、自己実現をなし得て行ける環境にあると常々考えています。

これって何かに共通してますよね?

そうです。 今回の大震災で、復興にむけた環境と酷似しています。 更に言えば、この考えが本質だと思いますので、何をするにもあてはまるわけです。

介護における「自立支援」と言う考えも同様です。 それが強いてはご本人の為になるのだろうと考えます。

お互いが助け合い、私達が出来ることは理屈抜きで応援、援助をし、そして、ご本人達には厳しいようですが、「待ち」の姿勢だけではなく、復興と言う道、方向性に則した「動」を行っていくことで、1日も早い復興環境が整うのだろうと思います。

「待ち」の姿勢だけでは、復興が遅れます。 会社で言えば、成長や目標到達が遅れることを意味します。

今私達の会社においても、仕事が出来る当たり前のことに感謝しつつ、この職場環境を構築することに私は躍起になっています。

その為、全ての部署を私の直轄管理下におき、気配り、目配りをしながら縦、横の連携をとりながら、互いが助け合うアットホームな環境、そして、会社の方向性に則した仕事が成されているのかどうか?

成されていなければ、その改善、改革をしながら、方向性に則した仕事も進めさせなければなりません。

その会社のそれぞれの仕事は、少なからず会社の目標を達成する為の仕事であり重要であることには、変わりありませんが、重要度や優先順位が当然ながら異なりますし、それぞれの仕事においても常に、その効率、精度を追求して行くと言うのが、本質的な仕事の進め方なのです。

一生懸命頑張っていても、本質的な仕事を追求していないやり方は、勿体ないですし、人を成長させてくれません。

私が常々言うことがあります。 折角一生懸命仕事をやるのだから、良い方向性に向いた道でやりましょうと。

社長の考えや会社の方向性と則していなければ、王道から反れることになりますし、結果目標到達が遅くなり、強いてはみんなに少なからず悪い影響が出てしまうことになるのです。

恥ずかしながら、私達の会社でも、多分にこの部分に関しては「待」「静」の状態がまだ多いのが現状です。 これは一般的にどの中小企業でも同様の課題を抱えていることと考えます。

その為、中小企業では人材が限られているので、現在又は近い将来において重要度や優先順位の高くなるであろう仕事を、出来るであろう又は成長させてあげたいと望む人に、ステージを与えようと考えるのだろうと思います。

まずは、そのように言われた時、人は次の2つに分かれます。

一方は、会社から社長から期待されていると捉え、自分を成長させる上でもチャンスだと捉える人。

もう一方は、その思いを理解出来ず、現在進行形で捉えてしまう為、「動」へ移せない人。

この2通りに大別されます。

中小企業の場合は圧倒的に後者が多いのが現状です。

それでも、人材に限りがある為、お願いすることになるんだろうと考えます。

そうすると、言われた本人は、仕事が増えただけと思い、やらされた感があり、結果自分を成長させられず、会社にとってもマイナスとなってしまいがちです。

私も今まで、スタッフに様々な活躍のステージを与え、叱咤激励してきましたが、後者のような捉え方をする人では、なかなか成長課程に乗せてあげられませんし、そこにもって行くのに相当の情熱とストレス、体力を消耗し、且つ時間も相当必要になるというのが実感です。

それをチャンスと捉え、素直に吸収し、「静」から「動」へ未来進行形で考えることの出来る人は、いくら新しいステージを与えても、信号機(私には信号機理論というのがありますが、これは来週のブログで書くことにします)でいうところの「青」の態度、言葉で、まず「動」に移ります。

後者は、「黄」や「赤」の態度や言葉をまず示します。

ですから、前者には、重要度や優先順位の高い仕事をどんどんお願いすることになり、後者には、仕事を頼まなくなってしまいがちです。

前者は、結果自分の成長と実現を勝ちとり、時間が経過すればするほど、後者とは比べようもないくらい、差がついてしまうものです。

これは、営業で外回りをされ、ご苦労されている人であれば、簡単に理解できると思います。

お客様の担当者から、仕事を頂くことは当然ながら有り難いことですが、それが更にその上司から仕事を頂く、ましてやその会社の社長から仕事を頂くということは、それだけ信頼、期待をされている証拠であり、社長から頂くということは、その会社の方向性に則した仕事を頂くことに他なりませんので、重要度の高い仕事を頂いたということを意味します。

営業マンであれば、誰しもこのような仕事を望んでいるはずです。

この場合、「青」でまず対応することは当たり前のことです。

万が一「黄」や「赤」で、初動を行ってしまうと、信頼を失墜するだけでなく、二度と仕事を頂くことは無くなるでしょう。

これは、社内、外とも同様ですが、ただ社内の場合、仕事をさせないわけにはいかないので、考えが定まるまで、重要度や優先順位の高い仕事は任せられないといったところでしょう。

まずは、社内、外とも、同僚や担当者レベルでの信頼を勝ちとり、そして、上司や更に社長に信頼され、重要度や優先順位の高い仕事を頂くようになることが肝要です。

そして、その場合、当然ながら、初動は必ず「青」で対応し、「動」へと移すのです。

当たり前ですが、仕事の成功は100%というわけには、行きませんが、その前向きで真摯な態度が、例えその仕事が上手く行かなくても、他の仕事を与えてあげようと、相手に思わせるはずです。

これらのことを繰り返し、「静」から「動」へと、仕事を進めれる人材になって行くわけですが、望むべきことは、自ら会社にとって重要度や優先順位の高い仕事にむけて、「動」を考え、活動し、結果を残せるようになれば、もはや本物です。

人の成長課程は各々違うわけですが、このような人材が多くなれば、真の職場環境が整うと確信します。