忘れられない一言~歓喜編~

皆さん、こんにちは!

早、9月に入りましたね。

今週は、先週懸念申し上げた台風12号が四国、中国、近畿地方を中心に、日本を直撃し、甚大な被害をもたらせてしまいました。

被害に逢われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

しかし、今年は日本にとって予期せぬ災害の年になっています。

措置が遅れることで、二次災害、三次災害を引き起こしてしまうと、大変な事態になってしまいます。

そうなっては、もはや人的災害と言わざるを得ません。

新政府には、被災地及び被災者の方々の一刻も早い復興を実現すべく、措置を講じて欲しいものです。

さて、今日は「忘れられない一言」の続編をお話ししたいと思います。

以前は屈辱編ということで話をしましたが、今回は歓喜編ということで、嬉しかった一言について、話をさせて頂きたいと思います。

私にとって嬉しい一言というのは、今まで数限りなくあります。

振り返ると改めて、様々な人達に支えられ、見守られていたのだと実感出来ます。

今日はその中で、仕事において、きつい一言を頂戴し、その後、嬉しい一言を頂いたという経験がありますので、それについてお話し致します。

これは今から10年前、父親が他界して間もない時だったと記憶しています。

当時一番のお客様で、その社長の一言です。

長年のお付き合いですし、父親とその社長との信頼関係も厚かったので、事務的な関係ではなく、本当に親身になり考えて頂いていた社長です。

そんな中、まず忘れられない一言として、「おやっさんと全然違う!」と、お叱りを頂いたことがあります。

どのような内容でお叱りを受けたか?は、はっきり覚えていませんが、恐らく、結果は一緒でも、その順番が違ったことで、お叱りを受けたと記憶しています。

ただ、このきつい一言だけは、はっきりと記憶しています。

やはり、物事を進めて行くには、その順番・プロセスにボタンの掛け間違いのないように、又、その時々の精度・言葉・説明・報告・連絡・相談が充分尽くされたかが重要なのだと考えます。

それが、仕事だけではなく、物事を進めて行くうえにおいて、潤滑油となり、安心感を与え、信頼に繋がって行くのだと思うのです。

結果が一緒でも、この順番を踏まなければ、疑心暗鬼になり、やがて信頼は失墜してしまうものだということを、その一言から学ばせて頂きました。

このことは、弊社においても、社員達に喧しく指導しています。

それから、幾年かの時が経ち、3年くらい前の事です。

いつもの様に、会社を訪れ、その社長と雑談をした後、帰りがけのエレベーターの中で、「社長とこは、早くに社長に変わってて良かったな」という、思いもかけない一言を頂戴しました。

この全てを言い尽くすかの一言は、私にとって、ここ数年で一番心に残る嬉しい一言となりました。

以前、よく叱咤激励を受け、事業家と尊敬する身近な人から、最大級の誉め言葉を頂戴し、やっと認められたとの思いも同時によぎった一言でした。

最近よくよく考えると、50を過ぎ、怒ってくれる人、誉めてくれる人が極端に少なくなったなぁと感じます。

これもまた順番で、今度は50を過ぎた私達が、若い人に叱咤激励をする番なのでしょう。

そう考えると、怒ってもらう事、誉めてもらう事は、若い人達の特権であるということが出来ます。

若い間は、その一言に一喜一憂するのでしょうが、言われているうちが華で、嫌なことを言われても出来るだけ前向きに捉え、一つ一つをしっかりと落とし込み、消化しながら階段を登って行って欲しいものです。