為に生きる
皆さん、こんにちは!
今週は、時期外れの台風によって、あちこちで、またも甚大な被害が出てしまいました。
被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
台風、地震と自然の力は、計り知れないものがありますが、どうもこの日本という国は、うまく自然と付き合っていくすべを身に付けて行かなくてはならない様です。
又今週は、嬉しいニュースも飛び込んで来ました。
そうです!
「なでしこジャパン」のワールドカップ優勝です。
正に奇跡に近い優勝だったと思いますが、彼女達の強い信念がそれを可能にしたのだろうと思います。
「まず、想うことですな。」 これは、かの松下幸之助さんのお言葉です。
まず、想わなければ、何も始まらない。 そして、強く想い続けることで、やがてそれが信念となる。 夢は見るものではなく、叶えるもの。
こういうことなんだろうと思います。
彼女達も、聞けば聞くほど苛酷な環境下で、廻りの人達に支えられながら、サッカーを続け、想い続けて世界一に登り詰めました。
逆に考えれば、その様な環境下であったが故に、今、サッカーが出来るという当たり前のことに対する廻りの人達への感謝や、これからの女子サッカー界の発展に対する強い想いが、自然と芽生え、精神力が鍛えられたのかもしれません。
「為に生きる」 これは、比叡山延暦寺、最澄の達観した考えです。
人は、自分の為だけでは、そうそう強く成れるものではありません。 どこかで、妥協や甘えが入りますし、自己中心では、廻りから支持され続けることも不可能です。
しかし、ひと度、誰々の為に…、何かの為に…と考えた時、強い気持ちが湧き溢れ、実力以上の力が発揮出来るものだと思うのです。
彼女達は、上述に加え、「被災された人達に、少しでも勇気と感動を与えたい」という想いも加味され、圧倒的に実力上位のアメリカを倒すことが出来たのだろと思います。
アメリカの中心選手である、ワンバック選手は、試合終了後のインタビューで、この様に答ています。
「彼女達の後半以降の戦いは、何かに後押しされている様だった」と。
なでしこジャパンの面々は、今までアメリカに勝ったことが無いにも係わらず、全員が勝利を確信して、決勝に挑み、そして、様々な想いを背に突き進んで行ったのです。
その彼女達を目の前にして、アメリカの選手達も実力以上のものを感じていたのではないでしょうか?
「為に生きる」 時として、想像を絶する力を発揮させてくれるものです。
誰々の為に…何かの為に…と心底その様に想えるか?どうか?が、一番の問題なのかもわかりません。
しかし、まずは………… 想うことですな。(笑)