米国モノ作りの斜陽
皆さん、こんにちは!
随分、暖かくなって来ました。
私は1月~3月まで、ゴルフには極力行きませんが、4月からは折に触れ行くようにしています。
今週も今年初めてのゴルフコンペに参加して来ました。
生憎の雨でしたが……
スコアは、55・44で、初打ちとしては、こんなところだろうと思います。
これからは、気候もよくなって来ますので、ゴルフの方も楽しみたいと思っているところです。
さて、話は変わりますが、ある雑誌を見てますと、興味深い内容が書かれてありましたので、ご紹介させて頂いこうと思います。
その内容は、「アメリカにおいて、自国のモノ作りが斜陽になった理由」というものです。
これは、マサチューセッツ工科大学の学者が結集して、アメリカの経済力と企業経営のあり方を総点検したものだそうで、アメリカ経済の問題点として、次のように指摘しています。
- 1.短期的視野に基づく経営
- 2.開発・生産における技術力の欠如
- 3.人的資源の軽視
- 4.協調体制の欠如
を問題点として挙げています。
先週のブログと重複するかもしれませんが、今日までの日本の「モノ作りの強さ」は、目先の売上・利益の浮き沈みは当然あるものとして、企業および金融支援は、その経営・開発・生産それらに要する融資を長期的な視野に立って行ってきたから花が開いたとしています。
たとえば、キャノンの主力商品で研究開発から製品化までの年数を見ると、複写機で18年、レーザープリンターで21年、オートフォーカスの一眼レフで22年、バブルジェットプリンターに至っては26年も要したとのことです。
また、一方で日本の企業寿命が長い理由として、同族経営だからだとの指摘もあります。
同族経営の場合、社長はどうしても長期経営になりますので、自然と長期的な視野に立って経営がなされている側面と、その会社と社員とは一心同体だという深い思いもありますので、その責任感・使命感の違いが長期寿命を生み出していると指摘しています。
同族経営の場合、メリットとデメリットが存在しますが、上記の指摘はその通りだと考えます。
現在は日本においても、特に大手ではサラリーマン社長が多くなり、経営が短期化している傾向にあります。
中小企業のオーナー社長の場合、全財産や自身の生命保険までを担保として経営をされている人も多いと思いますが、サラリーマン社長の場合はそこまでのリスクや責任は存在しません。
そういった意味では、責任感が若干希薄で、自分が社長の間は穏便にとか、逆に自分が社長になったので、その間は投資をしてでも利益を出して私欲を肥やそうという考えも見え隠れしているようにも思います。
短期的な視野では、やはり先行きの限界があります。
マサチューセッツ工科大学の指摘を教訓に、長期的な視野に基づく経営を行い、開発・生産技術力を磨き、人財育成を旨として、協調制を重んじた風土を形成し、創業オーナー社長の深い思いを引き継ぐ。
このような組織が構築されれば、長期寿命の会社を作り上げられるのかもしれません。