2011年卯年

皆さん、こんにちは!

いよいよ、今年も押し迫って参りました。 残すところあと1日です。

振り返って見ますと、私達にとってこの2011年は忘れる事の出来ない年になってしまいました。

あの3月11日、1000年に1度という大震災が東北地方を中心に東日本を襲いました。

更に、大震災に伴う原発事故、台風による災害と、今年は人知を超越した惨事が、数多く起こりました。

そのことにより、多くの方々の犠牲を伴い、多くの方々が被災されました

いくつもの「哀しみ」「悔しさ」「絶望」が私達を飲み込みました。

大自然の脅威の前では「人」はなんと無力なものなのか?

歴史の教訓を生かせない「人」とはなんと愚かなものなのか?

そんなことも考えさせられた惨事でもあったと思います。

この惨事の中、唯一の救いは、ややもすると「自分さえ良ければそれでいい」という様な風潮が蔓延しつつあったこの閉塞感の漂う時代に、再び「絆」の大切さを思い起こさせてくれたことでした。

清水寺慣例の今年の漢字一字にも、この「絆」が決定したことは記憶に新しいところです。

家族の絆、親族の絆、仲間の絆、地域の絆、人はやはり一人では生きて行けません。

互いに助け合い、励まし合い、支え合い、そして寄り添って生きて行くものだということを被災された方々から気付かさせて頂きました。

先般来日されたブータン国王は「この様な惨事はあってはならないが、この状況から立ち直れる国があるとするならば、それは唯一、日本国だけだ」という様な主旨の発言をされています。

また、被災された方々が理性を保ち、復興に向けて協力していく立ち居振舞いに世界中から称賛の声が寄せられていますし、多くの支援も頂戴しています。

これも世界との「絆」ということでしょう。

この様な想いを世界中の人達と共有することが出来たら、戦争のない、平和な世界が実現されるかもしれません。

今年、2011年の出来事は決して風化させることなく後世の人達に教訓として、語り継がなくてはなりません。

そして後世の人達にもう1つ。

2012年私達は見事復活したことを!

「降り止まない雨はない」 「春が訪れない冬はない」 「日が昇らない夜はない」

皆さん、共に頑張って行きましょう。

来る2012年は辰年です。 唯一、十二支の中で天に昇ることを許されたのが「龍」なのです。

全ての「絆」を携えて、龍が如く天にも昇る勢いで、皆で駆け上がって行きましょう。

来る2012年が皆様方にとって、実り多き年に成ります様、心よりお祈り申し上げます。

本年も多くの方々にブログをご覧頂きありがとうございました。

どうぞよいお年を!