人財
皆さん、こんにちは。
寒いですね。
今日から3連休という方も多いと思います。
明日はクリスマスイブ、明後日はクリスマスということです。
被災地の方々の事を想うと、心苦しいところがありますが、日程的にも土曜、日曜ですし、ホワイトクリスマスにもなるところも多い様ですので、どうかこの週末をお楽しみ下さい。
ちなみに私は、これといった予定はありませんが、この時期、暫く東京に戻れませんでしたので、時間をとって家内と食事でも行こうか?と考えているところです。
さて、今年も残すところ1週間となってしまいましたね。
私達の会社では、この時期にも関わらず、まだ来年の新卒採用に向けて面接を行っています。
私達は、来年の3月に卒業見込みの新卒の人達を採用する予定ですが、まだ当社の意向にそった方が少なく、にわかに今一度、募集を掛けたところ、多くのエントリーシートの提出がありましたので、面接を続けているというわけです。
やはり、全体的な企業業績を考えると、来年の就職者数も低いのだろうと予想され、この時期に内定を貰えてない方々が圧倒的に多いのが実情なんだと改めて考えさせられました。
私としては出来るだけ多くの方々を雇用させて頂きたいとは常々考えていますが、「してあげたい事」と現状「出来る事」「しなくてはならない事」は当然異なります。
私達が今「しなければならない事」は、就職が厳しいこの時期をチャンスとして捉え、次代の幹部候補生に成りうる優秀な人財を発掘することと考えています。
驚く事に、エントリーシートを拝見すると、有名私学大学、国立大学の方々もおられます。
私がこの会社に戻った時は、まだ小さな町工場で、事業に関しても受注生産型で下請けの域を出ていませんでした。
当時私が「会議しましょうよ」と言うと、「会議って何?」という答えが帰って来るという有り様でした。
それから25年、私が社長になって10年が経過しました。 2年前から新卒採用を始めましたが、本格的な採用活動は今年度からです。
随分会社の成長スピードが遅く、自分自身情けないと感じる部分もありますが、会社に戻った当時のことを考えると、感慨深いものがあります。
新卒を採用させて頂くにおいて、事業性、事業の社会性、会社としてのガイドライン、制度設計などを最低限整備しなければ、土俵には登れません。
そして肝心なのは、やはり「人」です。 いくら受け入れが出来る環境を整えたとしても、それを実現し、指導する「人」が会社の中で育っていなかったら、ただ人が増えるだけで烏合の衆になってしまいます
会社組織も、平たく言うと、野球やサッカーのチーム作りと同じようなものだと思います。
当初私達の会社では、本当の意味での人財はまだ育っていませんでした。
簡単に言うと、結果を残せるエースと4番がいないという状況でした。
会社としての成長スピードをあげるには、即戦力で結果を残せる人財を入れて、その下に今までのスタッフをつけて勝ちながら、現在のスタッフを育てるのがベターだと考えましたが、ダルビッシュ投手が2軍のチームに入るわけはありません。
そこで時間が掛かるかもしれないが、現有勢力を徹底的に鍛え様と考えました。
何年か経過し、私達の会社でもようやく、人が育ちつつあります。
上の者が、しっかりと結果を出し、指導も出来る様になってきたと思いますし、それぞれがそれぞれの立場で考えて行動出来る人も増えつつあり、主体役割も明解になってきたと考えます。
さながら、私の役割はオーナー兼GM兼監督といったところでしょうか?
これからの会社の方向性を見据えて、どのような人財を採用しなければならないのか?
そして、与えられた勢力で如何に結果を出し、社員達やその家族、また会社関係者に喜んでもらう事が出来るのか?
これを生涯を懸けて追求していかなければならないと考えます。
情報化が加速し、世界は狭くなり、如何にデジタル化が進もうが、やはり本質は「人」だと思うのです。