平成維新

皆さん、こんにちは!

はや12月ですね。 カレンダーも残すところ、あと1枚となってしまいました。

昨今は12月と言っても、以前の様な慌ただしさを、あまり感じなくなって来ましたが、1年の締めくくりでもありますので、しっかりとケジメを付けて今年を終えたいものです。

さて、11月最後の日曜日には歴史的瞬間を私達は目の当たりにしました。

そうです。 大阪府知事、大阪市長のW選挙における、大阪維新の会の圧勝です。

先般のブログでも少し書きましたが、ようやく政治らしい対立軸になってきたなぁと感じていました。

国政のTPP 問題にせよ、今回のW選挙にせよ、「これからの方向性対既得権益」という構図でした。

会社の社長であれ、政治家であれ、これからの方向性を示すということが、重要視されなければならない最大の仕事です。

企業人であれば、従来の事だけをしていたのでは、もはやじり貧になり、疲弊して行くだけだというのは火を見るより明らかなことで、誰もが感じていることではないでしょうか?

しかし、国政や自治体においては、既得権益を守りたいと願う人達が圧倒的に多く、その抵抗ははかり知れないと考えますし、ましてや選挙ともなると、既得権益を守りたいと願う人達は100%投票に行くと思われますが、方向性を変えたいと願い、強い意志を持って投票に行かれる人達は当然ながら、それよりかは数段低くなると思います。

加えて、日本人の国民性は保守的な面もあり、また、橋下さんの強引とも言える手法も受け入れ難いのではないか?との考えから、選挙結果は優劣をつけがたい戦いになるんだろうと思っていました。 まぁ今回はどちらに転ぶにせよ、政治としての対立軸に一石を投じただけでも一歩前進で、このような議論を政治家の人達が今後も行って頂けるようになれば、この国も少しずつよくなって行くのではないか?などと考えていました。

それが、いざ蓋を開けると維新の会の圧勝で、歴史的瞬間だったと考えます。

これは、上述の様な心理も考慮すると、圧倒的な民意が示された証拠だと思うのです。

橋下さんが言われるように、反対勢力の方々は、選挙結果を真摯に受け止め、民意に添った協議を速やかに始めて欲しいと思います。

論語の中で、正しいリーダーの在り方として 「民は信なくんば立たず」 という言葉があります。

これの意味は、人民による信頼がないと政治家はやっていけない。ということです。

ある時、弟子の子貢(しこう)が、「政治に必要なものは何ですか?」と、孔子に尋ねると、「食糧、軍備、人民の信頼、この3つだ」と。

現在でいうと、経済、軍備外交、信頼ということになるのだろうと思います。

そして、子貢が続けて「その3つのうち、やむを得ず捨てなければならないとしたら、何を捨てますか?」という問いに孔子は「まず、軍備を捨てる、続いて食糧だ」と。

普通に考えると、食糧が無くなれば、人は生きていけませんので最後まで残すというのが一般的なはずです。

「食糧が無ければ死が訪れる。しかし、死というものはいずれ誰にでも訪れるものだ。もっと大事なことは信頼で、信頼がなければ全てが崩れ去るものだ。」と。

そして、孔子は信頼を得るには、「言行一致」が大事で、言葉と行動が一致しているところを見て、人民は信頼をしてくれるのだと説かれています。

これは、私達が仕事をして行くうえでも一緒のことだろうと思います。

今回、大阪において歴史的瞬間、維新を目の当たりにしました。

共産党まで含む既成政党が、よってたかっても勝てなかったのです。

これは、孔子のいうところの、もはや既成政党には「信」がないことを意味していると思います。

また、同時に橋下さんには、「言行一致」が私達から求められることになります。

いずれにせよ、今回のことで私達は自分たちの1票で変えれるんだということも実感できたはずです。

それだけでも、大きな意義があります。

これからも、政治家達には、今回の様な対立軸で議論をして頂き、私達1人1人が考え票を投じ、この国が少し少しずつでも良くなるように変えて行きたいものです。