アリババジャパン
皆さん、こんにちは!!
今日は3月最終の金曜日ですので、国の会計年度と同様に、本日を持って年度末という企業も多いのではないか?と思います。
今年度の業績はどうだったでしょうか?
大手企業の場合、アベノミクス以来、株価もかなり上昇しましたので、含み資産も増え、比較的、良い決算が出そうな感じです。
中小企業の場合、事業内容によって、為替によるところのメリット・デメリットが大きく作用する様に思いますので、悲喜こもごもだろうと考えます。
一般的に、東大阪の某金融機関の情報として、足下の1~3月は、軒並み業績を落としている中小企業が多いとの事でした。
というのは、まだ、個人消費の上昇による景気回復には至っていない為、売上が伸びず、一方で急激な円安での素原料の値上げが先行し、現状では利益を圧迫しているという見解です。
本格的な実体経済の回復には、もう少し時間が掛かる感じです。
さて、先般、アリババジャパンによる経営者セミナーがあり参加して来ました。
アリババジャパンは、ソフトバンクとアリババドットコムの合弁により設立された会社ですので、日本にあっては、その方針や考え方はソフトバンクの孫正義氏の考えが色濃く反映されています。
先般、セミナーを受け、孫さんの仕事に関する考え方(講演はアリババジャパンの社長)の一端に触れた感じがしますので、皆さんにもご紹介させて頂きます。
様々な話をお聴きしましたが、孫さんの考え方として、キーワードは次の2つに集約されていると思います。
①徹底した因数分解 ②ゴールからの逆算
この2つです。 特に「因数分解」という言い方が特徴的です。
徹底した因数分解というのは、ある1つの結果が出た時、又は目指すべき目標の中で、何故その様になったのか?なるのか?を徹底的に調べ、検証し、問題があれば、その戦略、プロセスや行動を改善していく、この様な事を繰り返し繰り返し、愚直に実行することを意味します。
これは、楽天の経営理念であり、三木谷さんが提唱する「仮説→検証」に相通ずるものがあります。
ゴールからの逆算で一番重要な事は、目標の設定(ゴール)ということでした。
下からの積み上げでは駄目だということで、この考え方には目標が無いに等しいということです。
この様なやり方や考え方は、もはや仕事ではないという考えです。
まずは、明確なゴール(目標)いつまでに、どれ位の成果をあげるのか?を設定しなければならないということです。
いつ、どれ位ということは、抽象的かもしれませんが、1つの基準として相手の期待を上回る所ということでしょう。
社外を対象にするのであれば、相手がいますので、その基準は比較的簡単です。
社内の場合は、その上司、社長の期待値があるはずです。
どこの社長も、「何年間掛かっても良いし、僅かな成果でいいよ」ということはありえません。
その会社として、掛けれる時間や資本、そして、その期間で最低、これ位の成果を挙げて欲しいと考えているはずです。
であれば、1つの基準(目標)は、それを上回る所に置くということになります。
当然ながら、社長の上には上司は存在しませんので、目標は自ら設定しなければなりません。
私の場合、経営理念を達成する為の代表として、この立場にいますので、それを達成する為には、どの様にしなければならないか?という基本的経営方針を掲げ、そこからの中長期的課題と前期の未達や新たに顕在化した短期的課題を目標とし、それをいつまでに、どれ位しなければならないか?を逆算して今期の方針に落とし込んでいます。
社長以外でも、この様な考えの基、具現化出来る人材を育成して行くことが企業の成長に繋がるとも思います。
いつまでに、どれ位という目標が明確化されるから、その実現に対する戦略が立案されるのだというのが、孫さんの一丁目一番地だという考えで、しかも誰かの顔色を見て目標を設定するのではなく、自らがそのレベルで明確な目標を設定し達成していかなければならないという訳です。
また、その目標は潜在意識に刷り込まれる位、思い続けなければならないということです。
そして、次に出た結果から、戦略等を徹底的に因数分解し、改善し、自分達が描いた、時期と成果を達成して行く、この様なやり方、考え方だと思います。
余談ですが、中途半端にすると、烈火の如く罵声を浴びせられるそうです。
これを愚直に徹底的する事、これに尽きるという考え方です。
私も共感出来るところが多く、仕事の本質は誰が言おうが変わらないものだと再認識しました。
逆説的に言えば、誰が言おうが変わらない、だから本質であると言えます。
あとは、みんなが、それを諦めず愚直に徹底出来るかどうか?だけの問題です。
まずは、明確な目標設定、ゴール(目標)からの逆算による戦略の立案、その戦略に基づく愚直な実行、出た結果による徹底的な因数分解、そして、改善、この繰り返しを行うということです。
時代の移り変わりは世の常です。
自分達の掲げた目標、そして、それを実現する為の戦略を愚直に実行する、これを繰り返し行えば、時代に翻弄されることは少なくなるかもわかりません。