1流、2流、3流の違い
皆さん、こんにちは!!
今週は寒かったですね。
これ位の寒さで寒いと言っていては雪国の方々に怒られるかもしれませんが……。
数日前、香芝の本社工場辺りにおいても、午前中かなり雪が降っていました。
もう2月も終わろうとしていますので、あと少しの辛抱というところでしょうか?
さて、今日は仕事の(人生においても似た感じがします)考え方における「一流、二流、三流の違い」について私見ですが、少しお話をさせて頂きたいと思います。
以前にもブログでご紹介させて頂いたとは思いますが、仕事の結果=情熱×スキル×考え方という方程式を説かれている方がおられます。
その方は、京セラ創業者の稲盛和夫さんです。
私も全く持って、その通りだと考えています。
そして、「考え方」にはプラスとマイナスが存在して、マイナスの考え方だと結果は当然マイナスになる。
従って、プラスの考え方を持たなくてはならないということです。
「考え方をプラスに」と言っても抽象的な感じもしますので、その考え方について、具体的に私見ではありますが、一流、二流、三流の違いについて話しをさせて頂きます。
私が思うに、一流、二流、三流の違いは、「基準の違い」だと考えています。
三流の基準は自分です。
二流の基準は相手(顧客)です。
一流の基準は相手(顧客)の期待値を上回る位置に設定をします。
これだけの違いだろうと思います。
例えば、「見積り」をする場合、三流は自社の製造原価(仕入価格)を基準に諸経費や利益を積み上げて行き、売値を決めます。
売り手市場の時代や他に類を見ない特別な技術があれば別ですが、今は、時代や市場や顧客が価格を決める時代ですので、上述の様な、自社(仕入先)基準の価格や仕様や納期やロットから足し算方式に価格を出しても決定することは、まずありません。(プッシュ型)
決定しない上に、無用なやり取りも発生しますので、正に三流の考え方だと言わざるを得ません。
二流の考え方は、相手基準です。
ヒヤリングを行い、相手の希望価格、仕様、納期、ロットなど、いわゆる相手の要望(期待値)を、まず聞き出します。
次に、そこから諸経費や自社の利益を差し引いて、製造原価(仕入価格)を、いくらにしなければならないか?を逆算し、その交渉にあたります。
そして、調整後、価格・仕様・納期・ロットなど相手の要望(期待値)に添う見積りが提出することが出来れば、この段階でやっと土俵に乗ることになります。
これでも決定率は20%というところでしょうか?
これは相手の要望(期待値)に基準を設けて、そこから逆算して算出をして行くという方法で、無用なやり取りもなくなりますので、業務効率が断然、改善されます。(プル型)
また、目的も明確で、三流の考えに基づくプッシュ型では、見積りを提出することだけが目的です。
しかし、二流の考えに基づくプル型では、相手の要望(期待値)に添った見積りを提出することが目的となりますので、信頼関係が増し、今後も案件が入ってくる様になるはずです。
然らば、一流の考えに基づく基準とはどの位置でしょうか?
それは、相手の要望(期待値)を上回る位置だと、私は考えています。
基準をその位置に設ければ、あとの手法は二流と一緒です。
従って、考え方の一流、二流、三流の違いは、その基準の設定にあると考えるのです。
俗っぽく言えば、異性に対して、相手の要望も聞かずに、自分勝手(自分基準)な事ばかりしていたのではどうでしょうか?
いずれ嫌われるのではないでしょうか?
やはり、相手の要望(相手基準)も考慮して、その要望に報いる努力をしなければならないと思うのです。
更に、相手の要望(期待値)を上回るサプライズをしてあげれれば、相手も喜んでくれるのではないでしょうか?
「お値段以上、ニトリ」もこの考えに近いのだろうと思います。
お客様の期待値を上回る価格、品質、品揃え、サービスが根底にあって一流の戦略を貫いておられます。
従って、お客様からの根強いリピートが得られているのだと思います。
ビジネスは1回で終わる訳ではありません。
しかし、1回の心ない自分勝手な基準での仕事によって、2度とリピートが来なくなることは、よくある話しです。
見積りだけでなく、商品の値決め、時間の使い方、納期、品質、社内環境など、全て基本は上述の基準に乗っ取って判断し、それを続けて行けばやがて、仕事の結果も大きなものになると思うのです。