トヨタの口ぐせ
皆さん、こんにちは!!
先週末は台風の影響で各地で大荒れな天気でした。 被害に逢われた地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。
………今週は一転して、台風一過、気持ちの良い晴天が続いています。 一方で朝晩は気温が下がり、寒暖の差も大きくなる季節の変わり目でもありますので、体調にはお気をつけ下さい。
さて、先般ある本を読みました。 「トヨタの口ぐせ」という本です。
これは、勤続40年以上の元トヨタマン達が語る“トヨタの言葉”を書き記したものです。
トヨタには先輩達から後輩達へ語り継がれる「口ぐせ(教え)」DNA があり、それを何十年にも渡り守り、そして続けているから今日の隆盛があるということです。
トヨタの強さの源泉は「口ぐせ」に凝縮されていると言っても過言ではありません。 数多くある「口ぐせ」も、粗方5つのカテゴリーに分けることが出来ます。
- ①リーダーを育てる口ぐせ
- ②できる人を育てる口ぐせ
- ③コミュニケーションをよくする口ぐせ
- ④問題を解決する口ぐせ
- ⑤会社をよくする口ぐせ
トヨタの口ぐせは、以上の5つに分類されます。 トヨタが何を大事にしているのかを伺い知ることができます。
それぞれの代表的な口ぐせをご紹介させて頂きます。
- ①リーダーを育てる口ぐせ
- 「者に聞くな、物に聞け」
- 「現場は毎日変化させないといけない」
- 「流されるな、自分の仕事はもっとあるだろう」
- ②できる人を育てる口ぐせ
- 「何もしないより、何かやって失敗した方がいい」
- 「スタッフは2つ上の目線で見なさい」
- 「縦にたくさんできる人は、横にたくさんできる人よりいい」
(捕捉、これは1つの事を深くできる人よりも、幅広く俯瞰的に見れる人の方が良い、という意味です)
- ③コミュニケーションをよくする口ぐせ
- 「横に展開しよう」
- 「陸上のバトンリレーのようにやりなさい」
- 「今日はみんなで、これを守ろう」
- ④問題を解決する口ぐせ
- 「マルを描いて立っていろ」
- 「データで仕事をしよう」
- 「カイゼンは巧遅(こうち)より拙速(せっそく)」
- ⑤会社をよくする口ぐせ
- 「事前の一策、事後の百策」
- 「誰がやっても同じものができる」
- 「自社の基準は何か」
これらは、代表的な「口ぐせ」です。 人が育つ会社には必ず「口ぐせ」があります。
トヨタには、社長から幹部へ、幹部から一般社員へ、先輩から後輩へと脈々と語り継がれていわけです。
ちなみに、私の口ぐせは「ベターはあって、ベストはない」というものです。
仕事を進めて行く上で、これがベストだと思った瞬間から会社も人も成長は止まってしまうと考えます。
今日のベストが明日のベストだとは限りません。
もっといい方法はないか? もっと改善の余地はないか?
など、常に、常に考えています。
今がベストだと考えると、その発想も出て来ません。 その様な考えや思いを端的に表すには「口ぐせ」というものは有効であると思います。
今日は、トヨタの「口ぐせ」をご紹介させて頂きましたが、しかし、その本質は、「人を育てる」ところにあるのだと思うのです。