初音
皆さん、こんにちは!!
週末、バタバタしていて更新が少し遅れてしまいました。
申し訳ありません。
この週末は、比較的、気温も上がり天候にも恵まれて行楽日和だった感じですね。
紅葉も今が見頃だという事ですし…。
皆さんは、どちらか?お出掛けになりましたか?
私は、上述の様にバタバタしていましたので、残念ながら出掛けられませんでした。
実は、その23日には、祖母の50回忌法要を執り行っていたのでした。
祖母が亡くなったのは、昭和39年、時代は高度経済成長で、東京オリンピックが開催された年です。
私はまだ4歳でしたので、祖母との記憶は断片的なものでしかありません。
それでも、その思い出は深く刻まれています。
祖母は、子宝に恵まれ、子供は6人、孫は15人、玄孫は21人、今や来孫(玄孫の次は、らいそんというそうです)は3人になります。
祖母の血は脈々と後世に受け継がれて行っています。
そして、これからも絶える事なく、繋がって行くのでしょう。
50回忌の節目として、今回、粗供養として、「初音」という品を用意しました。
この「初音」とは、そもそも、その年の初めの鶯の声という意味だそうです。
その昔、三代将軍家光の長女千代姫が、尾張徳川家に、わずか三歳で嫁ぎました。
その時の嫁入り道具一式を「初音の調度」と呼ぶのだそうです。
ではなぜ、それを「初音の調度」と呼んだかというと、その嫁入り道具のデザインが「源氏物語」の「初音の帖」に取材されているからだそうです。
「年月をまつにひかれてふる人に今日うぐひすの初音きかせよ」
自分はだんだん年をとって行く。 一番あなたの事を思っています。 その年をとっていく母の為に、是非今年初めての便りを下さい。
この様な母子の情愛が通う歌で、「源氏物語」の「初音の帖」という名はこの歌を因にして付けられているという事です。
これらの事を背景に、「初音」の品が作られました。
50回忌をもって、切り上げるにあたり、年忌は終わっても、祖母との情愛は変わる事はない、との思いで「初音」の品を用意したのでした。
人も会社も、時代を越えて脈々と後世に受け継がれる。
そう、ありたいものです。
人も会社も、語り尽くせない歴史がある。 人も会社も、語り継ぎたい未来がある。