「好かれる人」になる為の極意

皆さん、こんにちは!!

いい陽気になって来ましたね。

つい先日もゴルフに行かせて頂きました。

今年初めてです。

流石にスコアは褒められたものではありませんでしたが、気候もよく、清々しく、心身ともにリフレッシュさせて頂きました。

昨今の印象として、「春」という期間が本当に短くなって来たと実感していますが、この気候のよい短い春を大いに味わいたい……今はそんな気分です。

さて、話は変わりますが、先般、移動中の新幹線である本を読んでいました。

その本のタイトルは、「世界の大富豪2000人が、こっそり教える人に好かれる極意」というものです。

私自身も、特に営業の方々には「人に好かれる事」が最も大事だと言っていますので、思わず買ってしまったという訳です。

非常に興味深い内容が沢山ありましので、今日はその中から1つ、ご紹介させて頂こうと思います。

彼ら大富豪達には、「幸せな成功者」と「不幸な成功者」がいるそうです。

極端に云うと人を踏み台にして、のしあがって来た成功者、これが云う所の「不幸な成功者」と云う事らしいです。

これは、稲盛和夫さんが提唱する「考え方+―」と云う考えと酷似します。

まずは考え方を正しく持って、仕事や人生に向かい会わなければならないという事だろうと思います。

正しい考え方を備えた幸せな成功者達は共通して、心を満たすには4つの自由が欠かせないと考えている様です。

それは、「お金」「人間関係」「時間」「健康」この4つだそうです。

私達凡人には、どれも自由にならないモノばかりですが………。

そして、特筆すべきは、ビジネスで大成功した人は、上記4つの中でもとりわけ「時間」を大事にする傾向があると云う事です。

従って、彼らはその大切な「時間」を奪う様な行為をする人には好意を持つ事はありません。

自分の意思で「その時間にそれをする」と決めたなら、仕事は勿論の事、遊びにおいても原則、遅れずに実行する事が大事だと考えているのです。

時間は待ってくれない………。

時間は誰にでも平等……しかし一方で一番冷酷で無慈悲だと彼らは知っているのです。

だからこそ、明確な目標を立て、計画を練り、スケジュール通りに行動をし、まずはベストを尽くす事が最低の義務であり、時間に対する礼儀だと彼らは考えているのです。

彼らにとっては、時間に対する考え方、価値観は上述が「当たり前の基準」なのです。

よって、この価値観が共有出来ない人は相入れないという事です。

更に筆者は、「好かれる人」の条件として、「人の時間を奪わない事」の重要性を謳っている一方、見落としがちなのは、上司や顧客、仕入先とのコミュニテーションであると警告をしています。

目に見えた時間の浪費は誰にでも分かる事ですが、兎に角、気を付けなければならないのは、コミュニティの1つである「報告」だと言います。

「報告」を怠ると云うのは論外ですが、長ったらしいレポートや企画書を上司や顧客に読ませたり、とりとめのない説明をダラダラするのも、やはり「相手の時間を奪う事になる」と指摘しています。

まず、結論を述べ、簡潔に相手が望んでいる事を的確に報告が出来る人ほど、「この人に仕事を任せると、自分の時間を有効に使える」と上司や顧客から好意を持たれ重宝するものだとしています。

イギリスの元首相チャーチルは、「1ページの報告書なら読むが、それ以上ならゴミ箱に捨てる」と言っています。

その真意は、報告を短くまとめられないのは、「自分も理解していない」事の証拠である。そんなものを相手に読ませる事は、そもそも相手に失礼に当たるとの事です。

私も僭越ですが全く同感です。

会社内においても、社内コミュニティがしっかり出来ている人は、対外的にも通用し、信頼を得ている人が多い様に思います。

いわゆる「人に好かれている」訳です。

上述の時間の使い方、報連相に関しては、私自身も重要視し、常々喧しく社員達に言っている所です。

また、仕入先の方々への対応に関しても、「やみくもにデザイン会社に依頼をするな!!」「やみくもに仕入先に見積依頼をするな!!」と、よく言います。

これは、とりもなおさず仕入先様においても、無用な時間を取らせては申し訳ないと考えているからです。

更に言えば、上記のやり取りにおいて、結果を伴わない形で終始してしまいますと信頼を失墜する事にも繋がります。

これは長期的に見て双方の利益には決してなり得ません。

私は、お客様に対しても同様の考えです。

時間の価値をご理解頂けず、自らのご都合だけで、無理難題を言って来られるお客様も少なくありません。

社員の方々には、お客様には失礼ですが「やみくもにお客様に言われたからといって、走り回らなくてもよい!!」と言います。

何故なら、この様な主従関係では何時まで経ってもお客様とパートナーシップを結ぶ関係にはならないと思いますし、これもまた、長期的に見て双方の利益には繋がりません。

私自身の考えとして、ビジネスを取り巻く環境は、受発注の関係ではなく、双方を尊重し、互いを補完し合えるパートナーシップでなければならないと考えています。

どちらが上でも下でもないのです。

それぞれが、それぞれの専門分野でのスキルを発揮して、シナジー効果を創出する事が重要であり、その根底には「時間に対する価値観」を共有している、そんな関係が望ましいと考えます。

これは社内においても同様です。

それぞれが自身の成長を目指し、スキルを身に付け、そして自身の仕事へ反映し結果を得る、そこに社内シナジーが発生するという事です。

そしてその根底には、「時間対費用」「時間対効果」と云う共通言語を持ち、「時間に対する価値観」を共有している、この様な人材であれば、正に主従の関係ではなく、社内パートナーシップと云う事なんだろうと思います。

私達は、ビジネスの世界に身を置いています。

社会人として周りの人達に不快感を与えない立ち振舞いを心掛ける事は当たり前として、まずはビジネスマンとして「幸せな成功者達」に代表される様に、「仕事の出来る人」から好意を抱いてもらう事は大事です。

何故なら、その人達に自身を成長させて頂けますし、導いても頂けるからです。

そして、やがて、自身も成長を果たし、その人達のパートナーとして活躍する事が相手への還元になりますし、相手もそこまでの成長を望んでいる筈です。

「時間に対する価値観」を正しく理解し、相手の時間を奪わない気配りと実りある時間をもたらす事を積み重ねて初めて、相手から好意を持たれ、信頼を勝ち取る事に繋がって行く訳です。

是非、参考にして見て下さい。

末談として、この本は面白い内容が沢山詰まっていますので、折に触れ、ご紹介させて頂きたいと思います。