管理職とは部下がいる人である?
皆さん、こんにちは!またまた大寒波襲来と云う事で寒さが一段と厳しくなって来ました。
先週はそんな最中、衆院選挙が実施され、結果はご周知の通り自民党の圧勝でした。
以前民主党が政権奪取をした総選挙、自民党は大敗を喫しました。
今回は比例、小選挙区、いずれもその当時の得票を下回ったにも関わらず、圧勝と云う結果です。 些か納得の行かない所もありますが、決まった以上、全力で日本を良い方向に導いて頂きたいモノです。
さて、今週も引き続きまして「なぜか結果が出ない管理職の7つの間違い」の第3弾をお届け致します。 今回は、「管理職とは部下がいる人である」この様に考えるのは間違いであると云う事について話しを進めて行きます。
世の中の企業の管理職には部下を持っていない管理職の方々はあまたおられます。 その管理職の方々は、部下がいない為、
「名前だけの管理職だ」
「管理職として何をしていいのか分からない」
「部下がいないので他の部下持ちの管理職と比較して後ろめたい」
など、心に思っている方もおられるのではないでしょうか。
一方、一般社員の方々は、
「部下がいない事をいい事に、一般社員と全く変わらない仕事をしている」
「営業部門は多少目標が高くなるが、間接部門においてはその差すら生じない」
「自分達と同じ仕事をしているのに肩書きだけで高い給料を貰っている」
など不満を抱いている人も少なくはありません。
しかし、世の経済用語において、「管理職=部下がいる人」と云う定義は一切見当たりません。 従って部下を持っている事が管理職であると考えるのは根本的に間違いだと云えます。そう考えてしまうと上述の様な双方からの見解が生まれてしまうのです。
「部下を指導し管理する」と云うのは管理職の仕事の1つでしかありません。 部下がいなくても出来る管理職の役割と云うのは、無限にあります。上述の双方の思惑の本質はココにあります。
部下がいようが、いまいが、管理職としての仕事と結果を出せば、管理職自身の有耶無耶とした思い、また、一般社員からの不満と云うモノは出なくなります。
管理職とは原則的に経営層の仲間入りと云う事です。
部下の教育、指導、管理と云う仕事をしなくても良い分、経営層として「経営課題の具現化」に時間を割き実行出来る筈です。
「会社全体の業績を押し上げる為の戦略を立て実行する」
「ビジネスの変革や改善を行う」
「脆弱だと思われる組織のテコ入れと強化」
「業務改善など無駄な箇所、不十分な箇所のスキーム化」
「情報共有や質の向上の為、横断的な役割」
などなど、会社全体を見渡した時、経営層としてしなければならない事は枚挙に暇がありません。
この本の著者も、「経営の一翼を担う管理職は、自分の担当業務だけでなく、組織全体のパフォーマンス向上を如何に成し遂げるのか?に目を向けなくてはならない」と言われています。
また、「自分の仕事や現状、目先に埋没するのではなく、組織全体のパフォーマンス向上の為に、必要なスキルを自ら形成しなければならない。そして、課題解決や経営課題の具現化の為に具体策を自ら考え、自ら実行する事が重要だ」と述べられています。
部下がいる、いないと云うのは1つの側面であって本質ではありません。例え部下がいたとしても、組織全体のパフォーマンスを向上させる能力がなければ、管理職、経営層の一員とは云わないのです。
管理職は部下が居ようが、いまいが、管理職としての本質的な仕事に取り組み結果を出す、この管理職の方々の活躍が会社を強くして行く事に繋がるのです。