感謝

皆さん、こんにちは!!

いい天気ですね。

「天高く馬肥ゆる秋」正に秋本番の爽やかな気候です。

10月もあと少しで終わりですが、10月と云いますと、大阪ではあちらこちらで秋祭りが行われます。

私達の地域におきましても10月20日が秋祭りになっています。

1200年以上続きます彌刀神社(みとじんじゃ)と云う所の祭りです。

神社の格式で云いますと、一番上から神宮、大社そして式内(しきだい)と云う序列らしいです。

先程の彌刀神社は式内と云われ由緒ある神社であります。

大概の地域がそうであると思いますが、神社の周りには昔ながらの村が存在し、その村及び地元地域の人達によって守り続けられている訳です。

私達の神社も1200年余り続いていますので、その時代その時代、携わった人達の熱き思いのバトンが悠久の時を越えて受け継がれ、今日の神社・祭りの姿を私達に見せてくれているのです。

そう考えると、色んな困難はあるにせよ継続して行く事の大切さを改めて認識しますし、現代に生きる者としてそれを守りバトンを繋いで行く責任があるのではないかと思います。

私事で恐縮ですが、約6年間、その神社の祭りに会長として携わらせて頂きました。

村の方々、地域の方々、周りの方々など色んなふれ合い・出会いがあり、私自身も見聞が広がり成長をさせて頂きながら、そして皆さんに支えて頂きながら勤めさせて頂いた6年でした。

仕事であれ祭りであれ1人で成り立つ事はまずありません。

だんじりの曳行であれば最低50人~100人のご協力を頂かなければ成り立ちません。

我が…我が…と言っても無理なのです。

各々が各々を尊重し、理解し、協力をし、1つにならなければなりません。

仕事と全く同様です。

話は変わりますが昨日、結婚披露パーティーに呼ばれ参席させて頂きまた。

その時、主賓の方の挨拶の中で「忍耐」の大切さと云う話をされていました。

ご住職の方でしたが、「忍耐とは橋である」との事です。

橋は人に踏まれながら、人を渡して行く役目を果たしていると…。

色んな人が橋を渡るが、橋は文句を言わないと…。

忍耐とは人を許す事である…そんな話でした。

仕事にせよ、祭りにせよ、色んな人達が携わり成り立ちます。

アイツはこうだ…アイツはけしからんと言っても始まりません。

人にはそれぞれの考えがあります。

互いを尊重、理解、そして許す…これが大勢をまとめて行く、また組織として何かを為し得て行く上で大事であると思いますし、この6年間で自然と人に感謝する気持ちが私の中でも芽生えました。

会長として今年、最後の曳行だった訳ですが、最後の最後に会員達より嬉しいサプライズもありました。

全ての曳行が終わり神社に戻った時、拝殿の前にだんじりを止め、突然「6年間お疲れ様でした」の合図と共に、花束を頂き、うちわや時計の記念品を頂き、大きな垂れ幕の下、みんなで記念写真を撮って頂きました。

突然の思いもせぬサプライズに、ただただ感動をしました。

そして、私に対して、その様なサプライズをしてあげようと考えてくれたみんなの思い、それに掛けて頂いた時間…そんな事を思うと本当に感謝です。

本当によき仲間に恵まれ、助けられて微力ながら勤めさせて頂く事が出来たと思います。

みんなの思いが私の宝物です。

会社も神社も100年200年と続いて行かなければなりません。

その時代その時代に携わった人達は、その時を一生懸命に…また歴史に携われる事を誇りに…今を生きる…それが悠久の歴史を創る事に繋がると思うのです。