フォロワーシップ

皆さん、こんにちは!!

盆明けから、また、暑い日が続きますね。

しかし、天候は不順で極地的に豪雨を引き起こしたりもしています。

昨今ではこの様な状態が当たり前になって来ている感じがします。

先般もまた、広島県で豪雨による土砂災害が起きてしまい、尊い人命が失われてしまいました。

無念でなりませんが、衷心より、お悔やみとお見舞いを申し上げます。

しかしながら、この様な災害を無くす事は出来ないものでしょうか。

毎回、同じ事が繰り返されている様に思います。

この様な天候が当たり前になって来ている状況下では、今までと違った新たな防災対策を政府、自治体は取らなくてはならないと考えます。

それに伴い、1人でも多く命に係わる被害が未然に防げる事を願うばかりです。

さて……話は変わりますが、企業にとって一番大切な要素は何か?と問われた時、多くの社長は「人」と答える筈です。

人命も去る事ながら、「人」そのものの存在自体が唯一無二で、社会においても、会社においても、その尊い役割を担っていると云えます。

しかし一方で、今、一番の課題は何か?と問われた時、多くの社長はまた、「人」と答える事でしょう。

「企業は人なり」と云います様に、企業を支える、企業を成長させる為には、「人」は不可欠ですが、思う様に育たないのが「人」でもあります。

世の多くの社長達は、この間で悩んでいるのです。

では社長達はどの様な人材像を描いているのでしょうか?

それは、「経営感覚を備え、主体的なリーダーシップを発揮し、結果を出してくれる人」と云う事に尽きるんだ思います。

ある企業のトップは、「会社のナンバーツーがその会社の実力だ」と言われています。

確かにその通りだと思います。

幸い、弊社のスタッフは真面目で一生懸命な方々が多いので助かりますが、高度経済成長の時代と違い、現代にあって、企業を大きく成長させて行く為には、もう1ステップ、2ステップ成長してもらわなければ困るのも事実です。

従って、弊社の人材の育成に関しましては、会計事務所の所長が「大手企業並みに投資をしていますよね」と言われる位、人材育成に……支援ツールに……自己啓発に……出来る限りの投資をし、その成長を後押しする様にしているつもりです。

とは言うものの、上述の人材は一朝一夕で育つものではありません。

あるリーダー育成プログラムでは、リーダーになる前のフォロワーの時が重要だとしています。

その理由は、働き始めてリーダーの経験がない人でも、部下と云う経験は誰もがある訳で、その時々で如何に部下として上司をフォロー出来たか?これを意識し、実行する事であるべきリーダー像になるスピードが早くなるとされています。

このフォロワーが備えるべき能力を「フォロワーシップ」と云い、「部下力」と表現されるそうです。

そのフォロワーシップには8つのキーワードがあるそうです。

①補佐力 情報提供、業務代行、意見具申と云う上司補佐の3つの要素を実行する。

②理解力 上司からチーム方針や背景、方向性、組織を取り巻く経営環境の説明を受け、全面的協力をする。

③批判力 安易な否定や消極的追従ではなく、建設的意見や改善の為の代替案を示す。

④説得力 パイプ役として、社内外に上司の考えや方針を正確に伝える。

⑤貢献力 チーム方針や課題を自身と結びつけて主体的に考える。そして、自身の知見やノウハウを提供し結果を出す。

⑥影響力 フォロワーとして、社内外に働き掛けると云う責任を自覚し、それを実行する。

⑦忍耐力 物事を成就させる為、簡単には諦めない。周囲の協力を得る為に、労を掛ける事も異とはない。

⑧実行力 ゴールと期限を設定して、周囲を巻き込みながら、率先垂範で行動する。

上記の8つがフォロワーシップの備えるべき能力だそうです。

若い時から、全てを完璧に兼ね備えている人は皆無です。

ここで大切な事は、現時点では出来ている点と、そうでない点を自覚し、リーダーになる準備として理解して、出来ていない点を徐徐にでも身に付ける努力をしておく事だと云います。

ある企業のトップは「優れたリーダーになる為には、優れたフォロワーの経験が必要である」と言っておられます。

リーダー目線で物事を捉え、リーダーを支えつつ、チームの目標達成の為に全力を注ぐ。

フォロワーの達成感や苦労を味わう事で、優れたリーダーになる可能性が大きく広がる訳です。

是非、これらを参考に、8つのキーワードを意識し、まずは優れたフォロワーに……そして、行く行くは優れたリーダーと呼ばれる様になって頂きたいと思います。