コーチング?

皆さん、こんにちは!

まだまだ寒い日が続きますね。

インフルエンザも陰りを見せたかと思うと今度はノロウィルスが流行り始めているそうです。

予防には手洗い、うがいを小まめにする事が大事な様です。

寒さ厳しい折、お身体をご自愛下さいませ。

さて、話しは変わりますが、今日は以前からの続きで「何故か?結果の出ない管理職の7つの間違い」から、最終第7弾をお届けしたいと思います。

最終回は、「部下の自主性は尊重したほうがよい」この様に考えるのは間違いである、と云う事について話しを進めます。

最近、コーチングと云う技法をよく耳にします。

コーチングの目的は、部下の自主性を引き出す事、そして、問いかけをして考える切っ掛けを与える事です。

だからと云って部下の自主性だけに頼っていては仕事は進みません。

相手のある事ですので‥‥部下の自主性を待ってお客様にご迷惑を掛ける様な事があれば本末転倒です。

そして、それだけを繰り返すと、最初は「何と物分かりの良い上司だ」と部下からは評価されるかもしれませんが、やがて部下からの信頼もなくなってしまいます。

筆者の事例として、ある会社の課長がコーチングと云う技法を知り、これは使えると部下の自主性を尊重したそうです。

下手に指示を出すより「君はどう思う?」→「なるほど、じゃあそれで行こう」この様な対応で臨んだ所、部下達も最初は「何と物分かりの良い上司だ」と評価をしていたそうですが、激動の現代において部下だけの自主性だけでは結果が出ず、やがてその課長は、部下から無責任上司と酷評され、会社からの信頼も失墜したそうです。

このコーチングの議論は賛否両論あります。

コーチングがいい‥ティーチングがいい‥。

私の見解をお話ししますと、ティーチングとコーチング、両方が必要と考えています。

その部下によって使い分けしなければならないと思います。

例えば、サッカー日本代表の場合、意識もスキルも高いレベルの方々が集います。

その時の監督の戦略や戦術、又は多少高度な技術は、ティーチングをし理解してもらう必要はありますが、その後はコーチングで十分だと思います。

サッカー界において、日本代表が頂点だとすると、そこから下部に行くに連れ、ティーチングとコーチングの割合が異なって来るだけです。

日本代表がティーチング10%、コーチング90%とした場合、小学生チームはその逆でティーチングが90%、コーチングが10%になると云う事です。

筆者は次の様に述べられています。

「社員の自主性や多様性の尊重」と云うと一見聞こえの良い言葉を誤って解釈してはいけません。部下の意識やスキルのレベルによってはコーチングが成立しない場合もあります。

コーチングと云うと、話の聞き方や質問の仕方といったコミュニケーションのテクニックばかりに目が行く人が多いです。

しかし、コーチングの本来の目的は人材の育成です。

部下の育成の第一歩は、部下の悪い点、指導すべき点を掌握し教える事です。

コーチングは確かにとてもいい技法ですが、活用の仕方を間違えると組織を滅ぼし兼ねません。

この様に述べられています。

まだまだ仕事が分かっていない部下には自主性だけではなく、しっかりとした道理を教えなくてはならないのです。

まずは、会社の方向性、方針、業務、ルール、仕事の進め方、判断、などこれらを正しく理解し実行出来ているか?が重要です。

会社として根幹に関わる事項について、出来ていない人達には徹底してティーチングをする必要があります。

ここが本質でありベースです。

本質を理解していない人達には、いつまでもティーチングをし続けなければなりません。

そして次に、ゴール(目標)までの絵がしっかりと描けているか?これが重要になります。

ここが描けない人達もその手法を出来るまで、ティーチングをし続ける必要があると考えています。

会社としての本質を理解し実行出来ている、ゴールまでの絵も裏付けを持って描けている、そしてそれを可能にする考え、意識、スキルが備わっていれば、コーチングで十分なんだろうと思います。

筆者が言われる様に、部下の意識やスキルのレベルによって使い分ける、そして部下を成長させてあげる、この様な事が管理職には望まれるのだと思います。

ここ2〜3月に掛けて「何故か?結果が出ない管理職の7つの間違い」について書かせて頂きました。

管理職のスキルがその会社のレベルと云っても過言ではない位、現代における管理職の仕事は重要です。

そんな中、日夜頑張っておられる管理職の方々に少しでも考え方の切っ掛けになればと思い書かせて頂いた次第です。

「憂いがなければ仕事ではない」と云われる社長がおられます。

裏を返せば、仕事には常に憂いや困難、課題は付き物だと云う事です。

これまで書かせて頂いた7つの間違いを教訓に、是非前向きに課題に取り組んで頂き、結果を出せる様な管理職になって頂きたいと思います。

1つの成功が自信となり、その自信が更なる困難にも立ち向える様になる筈です。

管理職の皆さん!皆さんがそれぞれの会社を支えていると云う誇りを持って、明るく頑張って参りましょう!

次週は、「何故か?結果の出ない管理職の7つの間違い」の総集編をお送りします。