2015年乙未
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
いよいよ2015年の幕開けです。
また新たな気持ちを持って、そしてお身体には留意を頂き、本年も頑張って参りましょう??
さて、本年は「未」の年です。
これは十二支で云う所の干支で一般的に用いられています。
古代中国では天空の方角を12に分け、それぞれの方角の記号として動物の名前をつけ、十二支としたそうです。
また、数を数える必要性が生じ、最初に用いられたのは人の指だと云います。
人の指は10本ありますが、そこから派生して出来たモノが十干(じっかん)だそうです。
本来、干支の由来は、十二支の「支」、十干の「干」、これを2つ合わせたモノだそうです。
十干には、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)とあるそうです。
十二支と十干を合わせると60種類あります。
これが一回りすると、自身の産まれた年に戻ります。
これを還暦と云うのだそうです。
昭和初期、小学校の評価制度は、甲乙丙丁(こう、おつ、へい、てい)でした。
また、「甲乙つけ難い」などとも云います。
これらは、十干から来るモノだと思います。
因みに、甲子園球場は、大正13年8月1日に完成をしました。
これは奇しくも十干十二支の最初の年である「甲子(きのえね)」の年で、縁起が良い事から、その名を付けたそうです。
前段が長くなりましたが、十干十二支で云うと本年は「乙未(きのとひつじ)」で甲子から始まる60ある組み合わせの32番目にあたります。
では、その云われからどの様な年なのでしょう?
乙は、いかに抵抗力が強くとも、それに屈せず弾力的に雄々しくやって行く事を意味します。
未は、枝葉の繁栄を表すそうですが、生茂ると暗くなると云う事の暗示もある様です。そして、自身の固定観念に振り回されるのではなく、自身の在り方を見つめ直し、筋の通った行動をすべし、と云う事だそうです。
従って「乙未」は、昨年までの煩わしい事や良くない事に思い切って見切りをつけ、後ろめたい言動を慎み、真実、法則、道を明らかにし、明るく公明正大に進むのが良し、と云う事だそうです。
そういった年回りですので、今一度、自分自身を見つめ直し、改める所は改め、自身の進むべき道を見極め、明るく堂々と歩む、そんな年の様な気がします。
私も今一度見つめ直したいと考えています。
末筆に、吉田松陰の言葉をご紹介します。
吉田松陰はご存知の通り、長州藩士で明治維新の精神的指導者、教育者です。
松下村塾を創り、高杉晋作、久坂玄瑞を始め幕末維新の指導者を多く育てた方です。
「夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし
故に、夢なき者に成功なし」
と云う言葉です。
「志を立てて万事の源となす」松陰らしい言葉だと思います。
新年にふさわしいと考えご紹介させて頂きました。
何かの参考にして頂ければ幸いです。
本年におきましても、どうぞよろしくお願い申し上げます。
そして皆様にとりまして良き年になります様に‥。