テンポ?

皆さん、こんにちは‼

先週は時期はずれの台風により天気が大荒れの日本列島でしたが、今週早々には梅雨明け宣言が出され、いよいよこれから夏本番と云う感じです。

聞く所によりますと、この夏は太平洋高気圧が例年ほど強くないとの事ですので、気温が35℃を越える日は少ないのではないか?とも云われています。

そうなれば、幾分かは過ごしやすい事にはなる訳ですが‥‥‥。

まぁ、いずれにせよ、これから夏本番ですので、甘く見ず、熱中症などの対策には充分な注意をしましょう。

さて、話は変わりますが、ここ15年前位から営業支援ツールを事業コアとした会社がやたらと増えて来ました。

また、5年前位からは営業代行の会社も増えて来たのが分かります。

これらの現象は何を意味しているのでしょう?

答えは簡単で、今までの営業の仕方では、結果が出なくなったと云う事で、加えて云うと

、結果を出してくれる営業体制が社内に存在しないと云う事に他なりません。

いつもお話しします様に、時代が右肩上がりで、顧客からの業務より営業も毎年結果が残せた時代なら、その会社の社長は、わざわざ営業支援ツールや営業代行と云ったモノに投資をする必要性はないのです。

そもそも、その時代なら営業支援ツールや営業代行と云った会社そのものが少なかったはずです。

しかし、今や、営業支援ツールや営業代行は引く手数多な状況だと云います。

確かに、社内で人を育てようとしますと、コンサルタントフィーも馬鹿なりませんし、何よりも時間が掛かり過ぎてしまいます。

会社は当然ながら、何年も結果が出ないとなると必然的に倒産してしまいます。

会社は必要な時に、必要な結果を出し続けて行かなければならない訳です。

従って、少し前であれば企業側もまだ若干の時間的余裕があったので、「まず営業支援ツールを用いて自前の営業マン達を後押ししてあげよう‥‥そして結果を出さしてあげよう」と云う社長の意識が働き、営業支援ツールの会社がやたら増えて行ったのだと考えます。

しかし、ここに来て、それでもなかなか結果が出ない‥‥‥上述の様に、必要な時に必要な結果を‥‥‥と云う事から考えると、自前の営業マンが成長する時間が待てない‥‥‥そんな中で、即戦力である営業代行への依頼が急激に増え、営業代行会社が増加したのだと思います。

時代は目まぐるしく変化しますので、その時々に必要なスキルを瞬時に取り入れ、メリハリの付いた活動の中で、必要な時にキッチリと結果を出せる‥‥その様な体制が望まれるのです。

かくいう私も、この問題については頭が痛い‥‥と云うのが正直な所です。

手前味噌ですが、時代の変化は昔から「分かる」所があり、事業転換の必要性や人財育成の重要性に関しましては、早くから提唱して来ましたので、かなりの時間とお金を掛けて来ました。

コンサルタントや営業支援ツール、人財登用、携帯、などなど‥‥顧問会計士曰く、「大手並み‥‥いやそれ以上の投資をされていますね。今は大手と云えども、個人の費用で勉強を強制している会社が増えている中、ここまでしてもらったら従業員の人達も幸せでしょうね」‥‥こんな事を言っていたのを思い出します。

これらの会社に不相応な‥‥そして無謀な私の決断は、やはり「企業は人」‥‥人を育てなくてはならない!‥‥人が成長する事で、今の時代でも、その人に給与や賞与を沢山出してあげれるし、強いてはそれが会社を成長する事に繋がるハズだ‥‥‥外部に任せてしまっては、今はいいかもしれないが、そのノウハウが蓄積されず、そして人も育たず、給与も沢山渡してあげれない‥‥強いては会社の継続成長にも繋がらない‥‥‥こんな考えがあって、約15年前から人財教育、育成にはかなりの投資をして来たつもりです。

結果は‥‥‥‥‥残念ながら「必要な時に必要な結果を」また、「新事業の結果を」と云う観点から見ると、間に合ってないと云うのが正直な所です。

従って、冒頭の「頭が痛い」と云う事になるのですが‥‥‥‥。

ただ、成長や結果が遅く、間に合わないまでも、可能性を感じさせてくれる人は何人か出て来たのも事実です。

時間が余りにも掛かり過ぎてはいますが‥‥‥。

以前、大和ハウスの樋口会長が出演されているテレビを見ました。

司会者が質問をし、それに樋口会長がお答えになると云う趣旨の経済番組です。

色々な質問を司会者がして行きます。

その中に「会長、人財育成はどの様に考えられていますか?」

この様な質問がありました。

会長は「テンポが合わないんだよなぁ」

司会者「テンポですかぁ?‥‥‥なるほど‥‥では次に‥‥‥」

この様なやり取りがありました。

司会者は、何の事か分からずスルーした感じで‥‥‥会長もわざわざ、そこに対して突っ込む事もなかったので、質問は次へと移されたのでした。

私はこの時、ハタと気付きました。

「やっぱり、そう云う事かぁ」

今も、そうですが、私自身、人財育成には本当に悩みが尽きません。

その悩みの源泉を突き止めて行くと、やはり「必要な時に必要な結果を出してくれる人財」‥‥営業でも購買でも経理でも総務でも配送でも‥‥全てはこれに尽きるのです。

「テンポが合わない‥‥‥」

大和ハウスと云えば従業員を何万と抱える超大手企業です。

そこを持ってしても、会社が動きたい方向性、それに対する期限や結果や有り様‥‥それを具現化する人‥‥‥そしてそれを任せられる人の成長‥‥‥これらがピタっと一致するのは難しい事なのだと改めて思いました。

私にとっては「テンポが合わない」‥‥貴重なお言葉でした。

ただ会長の言われる「テンポが合わない」のは、長くて1〜2年の差だと思います。

5年も10年も「テンポが合わない」となると、もはや「テンポがそもそもない」と云う事になってしまいます。

人の成長には、本当に時間が掛かります。

しかし、それに企業は合わせる事は出来ません。

従って、現代においては、営業代行や営業支援ツール、そして社員の人財育成‥‥‥これらを融合しながら「テンポを合わせて行く」しかないのかもしれませんね。