職場の経営者

皆さん、こんにちは‼

今週大阪では、20度を超える日も多く、少し蒸し暑ささえ感じる位でした。

私事で恐縮ですが、毎年4月からゴルフを解禁にしており、今週、今年初のラウンドに行って参りました。

スコアは散々でしたが、これからの時期、ゴルフなどアウトドアには最適ですね。

冬‥‥‥閉じ籠もっていた自分を解放し、大いに春の息吹を楽しみましょう!

さて、話しは変わりますが、この4月、職場においては、転勤・移動、新入社員‥‥‥そして昇格など、組織内の変化もあったのではないでしょうか?

特に、マネージャークラスに昇格された方々は、今、気概に満ち溢れている事と思います。

このブログでも何回か?マネージャークラスの事について取り上げましたが、この時期、丁度いいタイミングでもあると考えますので、今日はマネージャーの役割についての重要ポイントをお話しさせて頂こうと思います。

以前、拝聴したMUFGリサーチ&コンサルティングの「マネージャーは職場の経営者である」という講演を参考にしながら進めさせて頂きます。

マネージャーの役割の概念を表すと「不易流行」という言葉が最も相応しいと仰っていました。

不易流行の不易とは、いつまでも変わらないもの‥‥‥流行とは、時代時代に応じて変化をする事‥‥‥従って、不易流行とは、いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものを取り入れていく事だそうです。

この概念は、私も会社において、スタッフ達によく話しをするところです。

「変えては駄目な所」と「変えて行かなくてはならない所」‥‥‥例えば、会社の場合、経営理念や社是は不変のものです。

しかし、方針やスキーム・業務フロー‥‥場合によっては事業そのものさえ、変えて行かなくてはならない時もあります。

そうしないと、今を守れない‥‥又は未来がない‥‥という事になり兼ねません。

革新派は超保守派‥‥今を心底守りたい(超保守)なら、今を変えなければ(革新)、今を守れない‥‥という考えです。

悠久の歴史が示しています様に、万物は時代に適応したものだけが、今を生きています。

ダーウィンの進化論ですね。

マネージャークラスになれば、職場の経営者として、まず以って、上述の概念を頭に入れておかなければなりません。

次にマネージャーの具体的な役割について話しを進めていきたいと思います。

マネージャーの役割は、経営方針・部門方針に寄り添い、それを具現化する‥‥というのが最大の役割です。

それを実現する為には、2つのスキルが必要であると言われています。

そして、それぞれのスキルには、(機能)と(構成要素)とがありますので、区別して認識をしておかれたら頭の整理も出来ると考えます。

 

まず1つ目のスキルは「マネジメント能力」です。

マネジメント=管理と考えておられる方は多いと思いますが、管理は構成要素の一つにしか過ぎません。

では、最初に「マネジメント」の(機能)ですが、3つあります。

①機能‥‥複雑な事象を処理する

②手段‥‥「ないもの」「出来ないもの」を補う

③特徴‥‥ルール・手順・手法の枠組みを構築する

マネジメントの機能としましては、上記の3つです。

従いまして、上記はマネージャーが主体となり実行しなくてはならないという事になります。

「‥‥‥だから、出来ない‥‥」と言っていたのではマネージャーは務まりませんし、経営方針や部門方針に反することに繋がります。

私自身も諸事情から、マネージャーの仕事を一部している部署があります。

上述に倣うと、まず①方向性を決めるなど、複雑な段階は私自身が交渉をして、あとの仕事を出来るだけスムーズに運べる様にしてから、渡してあげる様にしています。

*これは大事なポイントで、変に部下に任せて進めた場合、ボタンの掛け違えによって仕事がスムーズに行かなくなる事が多にしてあります。

部下のスキルを見定めながら、自身がどこまでやるのか?どこから部下に任せるのか?は部署を機能させる上で、最も重要です。

全てが丸投げ‥‥では機能しません。

②現在「ないもの」につきましては、「全部、私のところに持って来なさい」と話しをし、「ないもの」「出来ないもの」の内、必要と判断したものは、速やかに自分自身が具現化する様にします。

③その後、上述の①②などを業務的にスムーズに進めさせる為、フォーマットの整備を行い‥‥そして必要であれば、ルールや手順・手法の構築をし、共有や指導を行います。

この様な形で、自身の部署や関連部署がスムーズに、効率良く機能をする様にマネージャーはしなくてはならないのです。

 

さて、これで‥‥まず「マネジメント」として機能する様になりました。

 

次に、「マネジメント」の(構成要素)です。

構成要素には4つあります。

①計画

ゴールを達成する為の対策と実行計画を作る

②チームづくり

計画を実行し、ゴールを達成する為のチームを作り、役割を決める

③管理

メンバーの活動プロセスと結果を定期的に管理する

④問題解決

プロセス内で発生した問題を解決する仕組みをつくる

*全ての仕事はプロセスの積み重ねです。

上述の様に、ルール・手順・手法などを「見える化」する事で、プロセスが連動している事も分かります。

従って問題は、その中にしかありません!

だから、場当たりや自身だけ分かっている仕事の進め方では駄目なのです。

これらの構成要素を用いて、実際のマネジメントに取り掛かる訳です。

 

では、2つ目のスキルとして、やはり「リーダーシップ」です。

「リーダーシップ」の(機能)ですが、これも3つです。

①機能‥‥方針を具現化する、前へと進める変革をおこす、変化に対処する

②手段‥‥「あるもの」「出来る事」を未来に活かす

③特徴‥‥メンバーの主体性が必要

リーダーシップを機能させる為には、前へと推進する力、旗振りの役目が必要です。

そして、実は‥‥‥メンバーの主体性が伴わなければ、リーダーシップは機能しないのです。

これは、中小企業の限られた経営資源の中では、難しい事だとは思いますが、可能であれば、方針を理解し、主体性のある人財を見出し、自身の右腕(フォロワー)とする事をお勧めします。

そうすれば、リーダーシップは機能すると考えます。

 

これで、リーダーシップも発揮出来る状態になりました。

次に「リーダーシップ」の(構成要素)ですが、これも4つあります。

①方針の決定

ゴールを決める。旗振り役。

②コミュニケーション

方針やゴールをメンバーに伝え、理解させる。

③動機づけ

社会的意義(ビジョン)や使命(ミッション)などを用い、自主性を促し、後押しをする。

④統合

組織をまとめ、相乗効果を最大限に発揮させる。

この様な構成要素を基に具体的なリーダーシップを発揮して行く訳です。

マネージャーに必要な2つのスキル「マネジメント」と「リーダーシップ」は異なるものですが、相互補完関係にありますので、この2つのスキルは身につけておかなければなりません。

 

そして、それが機能する状況を構築し、構成要素を用いて具体的に部署の目標に向かって進めて行く‥‥‥これがマネージャーです!

 

最後に‥‥上記の目標について‥‥‥。

マネージャーは「自部署の最高の目標を示さなければならない!」との事でした。

 

まずは自ら部下よりも高い目標・水準を持ち、示してあげる事‥‥‥これが重要です。

 

自らが低い目標を掲げていたのでは、メンバー達に言えませんし、メンバーのモチベーションも上がる事はありません。

 

まして、結果が目標から大きくかけ離れている‥‥という事になれば、リーダーシップは愚か、その部署自体、機能しなくなるのです。

 

加えて言うと、マネージャーの結果は、経営方針の具現化にも大きく関わっている為、強いては、社長のリーダーシップも発揮出来ない状態になり、会社の成長に大きく影を落とす事になってしまいます。

 

上述にもありました様に、マネージャーがリーダーシップの機能を発揮する為には、メンバーの主体性が必要‥‥‥との事でした。

 

社長がリーダーシップを発揮する為には、マネージャー達の主体性が必要という事なのです。

 

会社組織において、マネージャークラスの方々は、上から下から突き上げられ、大変なポジションだと思います。

 

しかし、私自身、振り返りますと、様々な苦労や辛さはあるものの、マネージャークラスの時代が一番充実していた様に思います。

 

いわば、ある程度の裁量があり、任された中で、第一線‥‥最前線で先方と渡り合い、自身の判断・決断・行動が直結して結果として表れる‥‥万が一失敗したとしても後方で上が何とかしてくれる‥‥‥‥‥責任はあるものの最終責任はない‥‥‥‥‥‥こんな立場です。

 

私も、そのど真ん中に位置している時は、分からなかった訳ですが、今になって思うと、やはり一番懐かしい・やりがいがあるポジションだったといえます。

 

今、マネージャークラスをされている方、この4月からマネージャークラスに昇格された方、様々な思いはある事だと考えますが、「この会社は私で成り立っているんだ」「この会社は私が大きく成長させる」位の気概を持って、今しかないポジションを多いに楽しんでもらいたいと思います!