危機意識

皆さん、こんにちは! 寒くなったり暖かくなったりと正に三寒四温と云った気候ですね。 私は今 東京にいますが、少し雨模様で雪になりそうな位冷え込んでいます。

話しは変わりますが先般、横綱朝青龍が右往左往の末引退をしました。 事実上の解雇処分です。

朝青龍の起こした事が事実なら処分の方法は別として許されるものではありません。 しかし、芸能界や様々な業界から賛否両論があり、擁護する声も多いのも事実です。

私は今回の事で問題視しているのは、親方や協会の対応です。 とにかく対応が後手後手で場当たりな感が拭えません。 今回の事も自分達が出した結論ではなく、世論が膨らみ横審が動き、その方向に行ってしまった挙げ句の後付けの結論のように映ります。

朝青龍に関しては今回が初めての問題ではありません。 今までの経験から何故親方や協会は問題を未然に防ぐような教育や対策をしなかったのか? 又、今回の事が分かった後、直ちに行動を起こし協会としての結論を世論や横審の前に出せなかったのか?もしその時の結論が引退勧告とするならば、私は納得します。ただ、世論よりも前にこの結論を発表したら「そこまでしなくても良いのではないか?」と云う方向に世論は傾いていたかもしれません。 時間が掛かれば掛かる程、色々な憶測を呼び最悪のシナリオへ向かって行くものだと思います。

会社においても、問題を未然に防ぐ為に人を日々教育し、問題が起こらない為のルールやマニュアルが経験のなかから生まれて来るものです。 そう云った意味において、協会の運営に疑問を感じますし、親方と云えば会社では中間管理職です。そこが全てを把握した上で部下に対して教育、指導していかなくてはなりません。

今回の事を機に協会、親方の在り方、危機意識をどの様に組織として反映していくかを真摯に考えなければ、政治と同様にあまりに国民と意識が違い過ぎて近い将来飽きられる可能性も否定出来ないと思います。全てはなってからでは遅いのです。

いずれにせよ、自業自得とは云え、いい面でも悪い面でも、ある意味魅力のある稀代の横綱が引退した事実は覆りません。