温度差

皆さん、こんにちは。

ここ最近は暑さも随分和らぎ過ごし易くなってきた感じがします。また暫くすると寒い季節がやってきて今年の暑かった夏を懐かしむのかもしれません。

さて、民主党の代表選も終わり、下馬評通り菅首相の圧勝で幕を閉じました。演説を聞く限り、政策も決意、覚悟においても小沢一郎氏の方に一日の長がある様に思いましたが…

やはり「金と政治の問題」やその禊ぎ、3ヶ月で首相が変わることの抵抗感など、消極的選択として菅首相が勝利したと考えます。これは日本国民の良いところでもあり悪いところでもあると思うのですが、やはり保守的で、どこか親方日の丸的な感があります。

私は今、日本は有事だと考えています。 平時であれば、菅首相の方が良いと思いますが、有事の時は菅首相よりも実現力のある小沢一郎氏ではないかと思い支持したのです。

先般の代表選では党員、サポーターの票が大きく菅首相に流れました。次に地方議員、国会議員と行くに連れて票は拮抗していました。これは、穿った見方をすれば上に行けば行く程、小沢一郎氏の影響力が強いと云えるのかもしれません。

しかし一方で上に行けば行く程、有事と考えている人が多くなり、下に行けば行く程、平時と捉えているのではないか?と考えることも出来ます。全員が危機と考えていなく温度差があるのです。

これは会社も同様であると思います。

先日テレビを見ていますと、「円高についてどう思いますか?」と云う質問をサラリーマン達にしていました。

おしなべて、浅い見識で自分にとって困ると云う意見が多かったのですが、同様の質問をアメリカのビジネスマンにもしていました。こちらは、アメリカにとって、その中の自社にとってこうである。と云う答えがほとんどで自分にとってと云う答えは一つもありませんでした。

私はこの違いを見て日本の危機感を覚えました。

これは教育の問題なのか?親方日の丸的な国民性の違いなのか?サラリーマンとビジネスマンと云う意識の違いなのか?

人の精神的な成長の違いがあまりにも大きく感じました。

アメリカにおいてはトップもビジネスマンも考え方にそんなに大きな差はない様に感じました。

もう一人で全て出来る時代ではありません。 国においても会社においても、全員がその考え方においてトップとの温度差をなくし、主体性を持って進まなければ、本当の危機がやってくるかもしれません。