理想と現実

皆さん、こんにちは!

暑い日が続きますね。 もう暫くはこの様な気候が続くと云うことなので、熱中症などお身体にはくれぐれもご自愛下さい。

今や家庭でも、会社でも経費の削減と云うことは、もはや当たり前の環境になって来た感じがします。

私はこの状況を必ずしも善しとは思いません。 何故なら市場にお金が流れにくくなる、又は市場のお金が減ることになりますので、結果景気の減退を招き、少なからず企業を圧迫し、強いては賃金に影響を及ぼすことになるからです。

会社であれば、ある程度の経費、家庭であれば、ある程度の自由なお金を使えた方がいいに決まってます。

しかし現況において、会社は売上、利益を上げにくく、家庭は大黒柱の給料が下がり傾向にあることを考えると当然ながら経費削減へと舵取りをしなければならざるを得ません。

例えば、毎月30万円の経費を使いたい場合、他のそれに見合う継続した経費を削減して、それに充当するか? 又はそれを使える毎月安定した売上を作ると云うことになります。

営業利益率5%の会社の場合、毎月30万円の経費を使う為の毎月安定した売上をどれくらいしなければならないと思いますか?

そうです。 なんと毎月安定した新しい売上が600万円必要なのです。 売上が安定して伸びていた時代なら問題はありません。今の時代営業利益5%もいかない会社の方が多いと思いますので、それであればより以上の安定売上が必要になる訳です。

だから前述の様に、売上、利益が上がりにくくなった、大黒柱の給料が下がり傾向にある現況においては、応急処置、特効薬として会社でも家庭でも経費削減をしなければならないのです。

しかし、応急処置だけでは本質的な解決にはなりません。是正処置も合わせてしていかなければならないのです。ただ、是正処置は時間が必要です。この是正が出来て初めて、してあげたいことが出来る状況に替わるのです。

理想と現実は異なるものです。出来る事と、してあげたい事も又、異なるものです。理想やして欲しいことを振りかざすだけではトップや責任者は務まりません。子供と一緒です。

トップや責任者、大黒柱の成すべきことは、その理想を現実のものとする為に、今出来る事を認識し、理想に到達する是正策を練り、それを一つ一つ達成して理想に近づける努力をして行くしかないのです。