【第6弾】ノベルティ戦略
販売効果を得る為の戦略として、ノベルティを配布し、購買意欲を喚起させる
‥‥‥いわゆるノベルティ戦略というものがあります。
企業が幾ら良質な商品やサービスを提供したとしても、モノが売れにくくなった現代において、それだけで以って購買行動を促進する事には限界があります。
そこで必要となりますのは効率の良いプロモーションです。
その手段の1つとしてノベルティ戦略がある訳です。
ノベルティ戦略は大きく分けて2つあります。
① 大量配布型
② 企画オリジナル型
大量配布型の定番は
ポケットティッシュ、ボールペン、メモ帳、カレンダーなど、シーンを選ばずに日常どこでも使ってもらえる商品に企業ロゴを名入れし配布する‥‥‥‥
これが一般的です。
どこのオフィスやご家庭にもこういったノベルティグッズがあるものです。
メリットは安価、単納期の為、いつでもどこでも配布する事が出来る‥‥‥という事です。
デメリットはあまりにも定番アイテムの為、他社のノベルティグッズの中に埋もれてしまう‥‥‥‥‥。
又、あまりにも定番の為、受け取った人が無造作に捨てるケースがあります。
道端に企業ロゴの入ったノベルティグッズが転がっていると、その人達にマイナスイメージを植え付けてしまいます。
折角、宣伝としてノベルティグッズを配布しているにも関わらず、上記のような事になると逆効果です。
大量配布型にはこのようなリスクがはらんでいます。
従って大量配布型の場合、次のような注意が必要になります。
日常、頻繁に使用しているモノで且つ差別化が図れるモノ‥‥‥‥
そして受け取った人がちゃんと使用してくれるグッズである事‥‥‥‥‥‥
相反する点もありますが、逆効果とならないよう慎重に選択をする必要があるのです。
一方、企画オリジナル型の場合、デメリットとしては、開発時間を要する‥‥
既製品より高くなる場合がある‥‥
ある程度のロットが必要‥‥‥‥ こんな感じです。
メリットは、差別化が図れる‥‥
プロモーション効果が高い‥‥‥これが利点です。
一般的には、マクドナルド、ミスタードーナッツなどの外食チェーンや
キリン、アサヒなどの飲料メーカー、自動車メーカーなど、あらゆる分野でプロモーション戦略として使われています。今や各雑誌社におきましても、雑誌を販売する手段として企画ノベルティグッズは不可欠なモノになっています。
私が幼少の頃も記憶に残るノベルティグッズがありました。
スナック菓子を買うと貰える野球カードや仮面ライダーカードです。
当時の小さい子ども達は、そのカードを欲しさにスナック菓子を大量に買ったものです。このように、効果的な『企画ノベルティグッズ』は、購買意欲を絶大に喚起させる力があります。
そこで重要になりますのが『コト』を創り出す企画です。
「何の商品やサービスをどのターゲット層に販売したいのか?」‥‥‥‥
「ターゲット層のニーズも去る事ながら、その人達の情緒的価値は何なのか?」‥‥‥‥を徹底的に調査・分析をし『コト』を創り出して行かねばなりません。
そして他社にない『ノベルティグッズ』を創り出すのです。
この企画ノベルティは、ノベルティ戦略の1つでもありますが、上記の情緒的価値を創り出すことで、『ロイヤルカスタマー』を創り出す事にも繋がります。
「今度はこんなノベルティグッズが出たから買いに行こう」‥‥‥
「また、こんなノベルティグッズが出たから買いに行こう」‥‥‥‥‥
という具合に、ファン化する事や繰り返しの購買にも繋がります。
いわゆる、ロイヤルマーケティング戦略やリテーション戦略としての手段としても使えるという訳です。
ノベルティ戦略における「大量配布型」と「企画ノベルティ型」‥‥‥
其々、特徴がありますので、展開される商品やサービス‥‥タイミングや方向性などを考慮して、上手く使い分けする事をお勧め致します。