【第29弾】広告と販促の違い
販促とは、
売り手が買い手の購買心理を刺激し、商品を購入してもらう為に行う組織的な活動を意味します。
マスメディアを使った大規模な宣伝や、景品・試作品の提供、特典やサービス…など様々です。
販促は
販売促進やセールスプロモーションとも呼ばれ広告とは違います。
広告はより多くの人、或いはターゲット層となる人に認知を促す事です。
販促は商品を認知してから購入に至るまでの行動を促す事になります。
従って様々なプロモーション戦略を練り、如何にして消費者に購入をしてもらうのか?を考えなければなりません。
「販促会議賞」というものがあります。
これは、各業界で代表的な企業が集まって、アイデアを一般公募するというものです。
実際に受賞した企画を幾つかご紹介します。
① コカコーラ (シークレットメッセージ)
コカコーラをプレゼントし、飲み終えると隠れていたメッセージが表れるというものです。
コカコーラは黒い飲みものです。
飲み終えると隠れていた黒色のメッセージが浮き出てくる…という感じです。
「好きです」「ありがとう」などのメッセージが浮き出て来る訳ですが、サプライズ感もあり消費者心理を揺れ動かす感じがします。
② 西友 (ちょピッタ)
商品を購入すると、どうしても細かなお釣りがあります。
しかし、時には私達消費者も、お釣りを財布に入れるのが邪魔臭かったり、面倒だったりします。
上記の「ちょピッタ」というアイデアは、そのお釣りを使って購入を促すというプロモーションアイデアです。
この仕組みは「計り売り」です。
例えば、お釣りが358円あったとして、計り売りでそれに見合う米を358円分売る……こんな具合です。
計り売り出来るものであれば何でもOKです。
消費者は邪魔になる商品でも無いし、お釣りで買えるのであれば………という事でついつい仕掛けに乗ってしまうという訳です。
実に良く考えられたアイデアではないでしょうか?
プロモーション戦略の1つにノベルティグッズがあります。
このノベルティグッズも「広告」で使うのか?
「販促」として使うのか?をまずは仕分けをする必要があります。
認知度を上げたいのであれば、
広告という意味合いからポケットティッシュなどをターゲット層に取り敢えず数を渡す……という事になります。
一方、購入を促したいという「販促」で使用するのであれば、まずは上述の事例のように、ターゲット層に向けてどのようなアイデア…「コト」を作り出すのか?が重要になります。
現代においてはモノだけの力だけで販売数が増加する事は稀です。
広告と販促を上手く使い分け、自社商品やサービスの販売に結び付けなくてらなりません。