【第22弾】女性の時代⁈
女性の活用・登用……と言われて久しい訳ですが、今や、こんな言葉は死語になるぐらい女性の活躍が目立っています。
政治においても企業においても最早、
女性の活躍なくしては進化成長がない時代になって来たのかもしれません。
では何故?
今の時代、女性の活躍が目立つようになって来たのでしょう?
それは「時代背景と女性特有の強さ」に起因しているのではないか?と言われています。
◆一般的に女性は芯が強く我慢強い……
◆口達者で、細かい所まで気づき、コミュニケーション能力に長けている………
◆しなければならない仕事、言われた仕事は100%実行をする(0には決してならない)…又は100%に向けて、その努力を惜しまない…
そして、
◆いざとなれば腹をくくれる度量をも兼ね備えている
とされています。
一方男性は、
◆飽きっぽく、口下手……
◆仕事に関しては0の時もあれば200%もある……
◆立ち居振る舞いは威勢がいいが、意外と小心者………
だそうです。
高度経済成長、バブル期のようなイケイケの時代であれば、男性の特質は大いに力を発揮しました。
しかし、バブルは崩壊し、リーマンショックに見舞われ、経済環境は悪化の一途を辿ります。
その結果、企業業績も自ずと悪化し、小心者の世の男性達は社内外のプレッシャーに疲弊して行きます……
そこで台頭して来たのが、上記の特質を持った女性陣という訳です。
また、個人消費は女性が約70%を占めているというデータもあります。
作ればモノが売れる……という時代から、
モノが売れない時代へと移行した現代…
そんな中で女性目線を取り入れた商品開発は不可欠となっている事も、女性が台頭している要因になっているのかもしれません。
先般、ある女性経営者のインタビュー記事が掲載されていましたので、少しご紹介します。
まず前段として、
女性経営者の背景をお伝えしますと………
メッキ工場を父が開業、創業者である父が1991年に他界し、その後、社内昇格で社員達に社長をしてもらうも業績が悪化、2000年33歳の若さで社長就任、試行錯誤を繰り返し、3年後黒字転換…こんな背景です。
質問:「社長になった経緯をお聞かせください」
女性経営者:
「父が亡くなった後、生え抜きの社員の方達が社長を務めてくれていました。
当時、時計部品のメッキが主力で売上の約9割を占めていました。
しかし、時計メーカーの生産拠点がどんどん海外に移りました。
当時の社長は打開策を講じず業績が悪化……
逃げ出すように社長を辞任してしまいました。
そこで半ば仕方なく社長を引き受ける事になったのです。」
質問:「会社を整理するという方法もあったのでは?」
女性経営者:
「はい、しかし父が創業した会社を守りたい…
という思いもありましたし、何より
当時働かれている社員の方達を守らねば……
という思いが強く、業績が幾ら悪くても整理をするという選択肢はありませんでした。」
質問:「社長就任時、思い出される苦労は、どのような事ですか?」
女性経営者:
「就任当初は『女、子どもに何ができるか』という雰囲気が蔓延していて、社員からの視線は決して温かいものではありませんでした。
まず誰よりも早く出社し、掃除や段取りをし、帰りも片付けや掃除をして誰よりも遅く帰る………自ら挨拶をし、実際の現場に入り、社員達と共に汗を流しコミュニケーションを取りました。
そうすると少しずつ理解してくれる人達が増え、現場に入る事で見えて来た課題も、その人達と改善出来るようになりました。
あとは、資金繰りと営業です。
債務超過でリスケを行っていたので、新たな借入が出来ません。
税理士の先生から教えて頂いた方法で、あの手この手で資金を繋いで行きました。
営業も新しい事を始めるのに抵抗があったのか、営業活動もルーティンセールスをやっているだけで、新規顧客を開拓する事はしていませんでした。
そうした中、一人で飛び込み営業を始め、少しずつ新しい顧客を増やして行きました。」
質問:「女性経営者の強みは何ですか?」
女性経営者:
「腹が据わっている事でしょうか(笑)
女性は弱い…定義されている所もありますが、時々、実は男性よりも芯が強いのかなと思う事があります。
後は、決めの細かさでしょうか。
トイレを改修したり、工場内美化に力を入れたり、5S活動も………
職場環境を良くして行こうという意識は女性の方が強いのかもしれません。」
……記事はまだまだ続きますが、代表的な所をピックアップしました。
① 諦めない我慢強さ
② 相手を思う母性
③ コミュニケーション能力の高さ
④ きめの細かさ
⑤ 一歩踏み出す勇気
このような特質が、上記のインタビューでも垣間見られるのではないでしょうか?
今、大河ドラマでは、戦国の時代を駆け抜けた「おんな城主 井伊直虎」が放映されています。
これも世相を反映してのものなのかもしれません。