【第14弾】ブランドファースト
東京都議選が真っ只中です。
今回の都議選は、豊洲移転問題など、いつになく白熱した感じです。
小池知事率いる「都民ファーストの会」対自民党‥‥‥‥こんな構図でしょうか。
小池知事も含め最近やたらと「○○ファースト」という言葉を耳にします。
ファーストという言葉が付くと、その前の固有名詞である○○が強調された形になり、浸透し易い‥‥‥覚え易い‥‥こんな印象になるものです。
「ブランディング」は今や第5の経営資源‥‥‥‥特に中小企業は「差別化」「存在意義」を高める為に取り入れなければならない経営資源です。
大手企業と経営資源を比較した場合、「人」「モノ(技術)」「金」「情報」という4つの経営資源では勝ち目はありません。
しかし、第5の経営資源「ブランディング」においては、中小企業が唯一大手企業と戦える武器と言えます。
従って、それを全社で推し進める意味においても、『ブランドファースト』という合言葉を上位意識として進めて行く事をお勧めします。
ブランディングは大手企業と戦える武器‥‥‥とお話ししましたが、何故か?
それは他の経営資源とは違い、競い合うものではないからです。
【自社にしか出来ないものがは何か?】
そして‥‥
【自社らしいとは何か?】
ブランディングとは、これらを追求して行く事に他なりません。
要は、他社との競争ではなく、全ての答えは自社‥‥そして社長を含め社員1人1人の手の中にあるのです。
大手企業云々という話しではない訳です。
このブランディングこそが、中小企業が現代において、生き残る為に必要な経営資源だと考えます。
ブランディングを進めるのに組織の規模は関係ありません。
そして‥どんな企業にも「らしさ」は存在します。
ブランディングとは、全社一貫した「らしさ」を表現する事なのです。
これが無い場合、存在意義は希薄となり、価格競争に陥ります。
ある会社の例を挙げますと、売上2億で社員8名の金型屋さんです。
いわゆる町工場でした。
バブル崩壊、リーマンショクの煽りを受け、過当競争に巻き込まれ、受注を取るために利率を下げながら、凌いでいたそうですが、それでも受注は増えず、倒産寸前までになったそうです。
そんな彼らが取り組んだのが3S(整理・整頓・清掃)活動でした。
それを全社で追求すると、社員の意識が変わり、無理、無駄、ムラが解消され、作業効率が良くなり、時短や在庫の削減も実現し、業績も回復したそうです。
更にそれを追求すると、「3S活動でV字回復」をした会社との評判を呼び、大手企業からの受注も入るようになり、価格を下げなくても、新規顧客数も増え続けていると言う事でした。
「3S活動=私達の会社」=『私達らしさ』を追求した結果です。
何もビジネスモデルの特異性だけがブランディングではありません。
企業としての「らしさ」‥‥これがブランディングなのです。
【自社にしか出来ない事は何か?】
【自社らしいとはどう言う事か?】
これを追求して行くのです。
私達らしい、目指すべき方向性とは(理念やビジョン)?
それを実現する為にしなくてはならない、私達らしい行動、立ち居振る舞いとは?
私達らしい営業活動・サービスとは?
私達らしい生産活動とは?
私達らしい業務処理とは?
全てにおける「らしさの追求」を続けて行く内に、存在意義のあるオンリーワンの企業へと成長するのです。
それが「企業ブランド」「企業文化」となる訳です。
ブランディングとは、webサイトのリニューアル、パンフレットの作成、会社ロゴの変更、CI、オフィスデザインの変更‥‥‥‥と思われている方が圧倒的に多いと思います。
上記を整える‥‥‥これも大事な要素である事は間違いありません。
しかし、幾ら目に見える表面的な部分だけを整えても資金が流出するだけで、ブランディングにはなりません。
会社内において「私達らしさ」を追求する土壌‥‥‥1人1人の意識‥‥‥それを主体的にブラシュアップするリーダーと仕組み‥‥‥‥‥‥‥これらがまず整わなければブランディングにはならないと考えます。
まずは【ブランドファースト】‥‥この合言葉を全社員が意識・浸透する事から始めましょう!